【第8回】米国横断ドライブ旅行記2024

2025/04/04 その他

ナイアガラの滝からオールバニーへ(16-17日目)

はじめに
 2025年も2月はあっという間に終わってしまい、梅・桜の季節になりました。1月末に発生した埼玉の道路陥没事件は、日本の様々なインフラ設備の老朽化、傷みを露見したもので、あらためて医薬品業界でもGMP/EHSにおける保全管理の重要性を再認識するところです。さて、今回はあの有名なナイアガラの滝観光につづいてニューヨーク州の州都オールバニーへの旅で、いよいよ東海岸目前まで進みます。

1.ナイアガラの滝への道中での出来事
 バッファロー滞在2日目の6/13(木)は、いよいよこの旅のハイライトの1つでもあるナイアガラの滝観光です。1998年夏の米国駐在時に、ニュージャージー州からの日帰りフライト旅行以来なので、実に26年ぶりになります。当時は、今も健在の家内の母親が日本からの小旅行で遊びに来ており、旅行会社の日帰りツアー参加であったことから、現地滞在はカナダ側からの2時間程度のみでしたが、今回はカナダ、アメリカの両側からの観賞も含めて1日ゆっくり楽しもうと考えていました。当日は、朝6時に起床、快晴の中、いつもの朝のルーティーンをこなし、目的地までたったの30km、30分程度の距離ながら、8時前にはホテルを出発しました。油断していたわけではないのですが、こういう時に思わぬことが起きるものですね。元気よくホテルを出たのはよかったのですが、ホテルを出て5分くらいたった市街走行時に、携帯のナビゲーション表示がおかしくなりました。ホルダー取り付け時に変なところを触ったのでしょう。常に北が上側になるような表示になってしまい、しばらく走りましたがやはり見づらいので、近くのプライベート駐車場に一旦入り、ああでもない、こうでもないといじくりながらやっとのことで元の状態に戻りました。それから、さあ再出発!と勢いよくアクセルを踏んだのが失敗です。まもなく、前週にお世話になったあのパトカーの赤、青ランプが背後に接近してきたのです。今回は流石に身に覚えがあったので、直ちに観念して縁石に停止しました。明らかにスピード違反だったようで、パトカーから降りてきた警官によると、速度制限30mile(48km/hr)のところを44mile(70km/hr)出ていたようです。運転免許証(日本、国際両方)とパスポートを提出、住所等を説明し、反則切符を切られることになりました。警官がパトカーに戻り反則切符作成に5分ほど待ってから、すぐに指定された罰金を支払うものと思っていたら、違うのです。まず、反則切符に記載されていることが事実かどうか認めるか、認めないかを宣誓した旨を文書記載し、同州(ニューヨーク州)の管轄裁判所(Tonawanda裁判所)に郵送することから処置が始まるのです。後で聞いた話では、捕まった事実に反論する権利があること、捕まえた警官が現金を着服するリスクを避けるためにということらしいのですが、郵便局がどこにあるのかも知らない海外旅行中の私には何とも面倒くさいシステムでした。文書の記載方法もよくわからなかったので、東海岸到達後に会うことになっている現地友人(元FDA査察官で、次回に詳細記載予定)に聞こうと考え、その場はやり過ごしました。ホテルを出て約10分、たった30kmだったはずのナイアガラへの道は、この後大変長く感じました。写真1に背後のパトカー(サイドミラーに写っている姿をこっそり撮影)と反則切符の一部を添付します。

 

 

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執筆者について

笠井 隆行

経歴

個人コンサルタント
1985年に塩野義製薬(株)入社 医薬品物性研究、分析法設定、国内外申請資料(CMCパート)作成、原薬製造プロセス研究に従事、
1997年から2年間の米国Schering-Plough社でのGlobal GMP, CMC開発の海外研修後、CMC Office長、治験薬製造室長を兼務
2006年に武州製薬(株)代表取締役社長就任、2012年に日本CMO協会会長(4年間)
2016年に富士製薬工業(株)副社長 生産統括本部長、富山工場長を歴任、
2017年からタイOLIC社 Managing Directorを兼務
2022年にシオノギファーマ(株) 信頼性保証本部長、第一生産本部長を歴任
2024年3月:シオノギファーマ(株)退職

出身地 大阪

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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