【第2回】米国横断ドライブ旅行記2024

2024/10/04 その他

今回から横断旅行の実際について。

はじめに
 9月も半ばを過ぎましたが、いつまでも暑いですね。米国の中部から東海岸では6月でも日中は30℃を超える毎日でしたが、それと比べても日本の‘ながーい夏’の猛暑は老体にこたえます。今回から横断旅行の実際についてお話させていただきたいとおもいます。

1.出発~空港到着
 出発日が5月29日夕刻、帰国日は6月28日と現地では29泊30日となっていたので、通信手段として必要なeSIMは、ある会社が提供する短期プランの最長30日間プラン(米国内での通話は使い放題、20GBまで使用可)を予約しました。出発日午前中に開通案内メールが送付されて来たので、出発前に自宅でダウンロードを終えることができました。

 荷物はスーツケース大、中の2つでいずれもエコノミーの制限23kg以下(大はぎりぎりでした…)に収めることができました。日本食はレンチンのご飯を5食分とフリーズドライのお味噌汁4食分のみで、衣類が大半を占めました。気温予想は西海岸や中央山間部での最低気温が12℃、中間部や東海岸では30℃を超える日が多いという予想もあり、真夏の服装と初冬の時期の服装を両方持っていく必要がありました。上着は寝間着も兼ねたTシャツが中心で、下はワークマンで購入した山登り用の軽量ズボンを3つ、さらにプラスして短パン1枚、ジーンズを2枚にしました。軽量ズボンは安くて履き心地良好で、貴重品をすべてポケットに入れ、旅行時にカバンを手に持たない習慣の筆者にとっては、ファスナー付きであることが必須で、とても役立ちました。一方、短パンはもう少し持って行けばと猛暑が続いた中部、東海岸で後悔することになりました。履物はサンダルと運動靴の2本立てとしました。30日も滞在するので、現地での衣類の洗濯のため、洗剤(粉)も10回程度小分けし持参しました。

 関空からサンフランシスコ国際空港までの飛行時間は9時間20分で、ほぼ予定通り現地時間の午前11:15に到着しました。到着後真っ先にしたのは家内分も含めて2台のiPhoneの接続ですが、入国審査待ちの合間にマニュアル通り簡単に接続できました。これで、電話、ネット、Lineなど米国内外との通信手段が確保できたので一安心で、その次は、いよいよ空港内でのレンタカーのピックアップです。モノレールでターミナル間移動し、Hertzの受付で、日本で事前に予約・印刷したVoucherと国際免許、日本の免許証とクレジットカードを提出し、スーツケース2つを見せて、これらがきちっとトランクルームに収納できるかどうかを担当者に確認してもらいました。荷物の1部が後部座席に置かれ外部から見える状態にするのは、盗難を誘発する原因になるからです。窓口で提案された車は、既走行距離が約40,000kmで、2021年製だったので比較的新しく、日産のALTIMA車に即決しました(写真1)。サンフランシスコで借りたにも関わらず、No.プレート登録はマサチューセッツでしたが、国内であらゆる州にまたがって、移動、乗り捨てされていることがよく理解できました。同車も含めリストに載っている多くの車にはNavigationシステムが搭載されていませんでしたが、搭載車(一部のみ)はコストが跳ね上がること並びにiPhoneのGoogle Navigationのフル活用を想定していたこともあり、選択はしませんでした。保険は障害保険、車両保険に加え、対人・対物はフルカバーに、トラブル時のレスキュー保険も追加しました。結局この旅行で最もコストがかかったのが、このレンタカー代で、合計49万円となりました。本旅行で実際にかかった総コストと内訳概要を下記に記載します。想定より随分倹約したなあというのが実感ですが、マイレージ活用により航空券の費用が圧倒的に安いことが最大の理由です。

・総コスト:185万円
・内訳:レンタカー:49万円(車代:29万円、保険代:20万円)、モーテル:45万円、食費:34万円、航空券:13万円(マイレージ活用のため燃油サーチャージのみ)、ガソリン:9万円、高速Toll Fee・駐車場:7万円、その他:28万円
写真1 出発前、レンタカーと一緒に
(2024.5.29サンフランシスコ空港にて)

 

 

 

2ページ中 1ページ目

執筆者について

笠井 隆行

経歴

個人コンサルタント
1985年に塩野義製薬(株)入社 医薬品物性研究、分析法設定、国内外申請資料(CMCパート)作成、原薬製造プロセス研究に従事、
1997年から2年間の米国Schering-Plough社でのGlobal GMP, CMC開発の海外研修後、CMC Office長、治験薬製造室長を兼務
2006年に武州製薬(株)代表取締役社長就任、2012年に日本CMO協会会長(4年間)
2016年に富士製薬工業(株)副社長 生産統括本部長、富山工場長を歴任、
2017年からタイOLIC社 Managing Directorを兼務
2022年にシオノギファーマ(株) 信頼性保証本部長、第一生産本部長を歴任
2024年3月:シオノギファーマ(株)退職

出身地 大阪

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

7件中 1-3件目

コメント

この記事へのコメントはありません。

セミナー

2025年5月30日(金)10:00-16:30

バイオ医薬品の開発とCMC戦略

2025年6月16日(月)10:30-16:30~2025年6月17日(火)10:30-16:30

門外漢のためのGMP超入門

2025年9月10日 (水) ~ 9月12日 (金)

GMP Auditor育成プログラム第20期

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

株式会社シーエムプラス

本サイトの運営会社。ライフサイエンス産業を始めとする幅広い産業分野で、エンジニアリング、コンサルティング、教育支援、マッチングサービスを提供しています。

ライフサイエンス企業情報プラットフォーム

ライフサイエンス業界におけるサプライチェーン各社が提供する製品・サービス情報を閲覧、発信できる専門ポータルサイトです。最新情報を様々な方法で入手頂けます。

海外工場建設情報プラットフォーム

海外の工場建設をお考えですか?ベトナム、タイ、インドネシアなどアジアを中心とした各国の建設物価、賃金情報、工業団地、建設許可手続きなど、役立つ情報がここにあります。

※関連サイトにリンクされます