GMPヒューマンエラー防止のための文書管理【第82回】

文書管理

1.言語
 GMP管理として手順書や記録などの文書管理に言語は重要なものである。言語障害となった時、GMP管理に参加できなくなった。医薬品製品や原料資材など名称が分からないと交差汚染や混同を招くことになる。記載ミスや理解不足から作業を誤り、品質が保持されない事態を招かないようにする必要がある。
脳梗塞:何らかの原因で脳の動脈が閉塞し、血液がいかなくなって脳が壊死してしまう病気
脳卒中:脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気
体性運動野、運動性言語中枢:大脳皮質にある言語活動をつかさどる中枢。言葉を話したり書いたりする運動性言語中枢、言葉を聞き取って理解したり字を読んだりする感覚性言語中枢などがある。
 
 脳障害などにより、言語障害を引き起こすことは多い。執筆者である私も言語障害となった。セミナー講演や原稿等の執筆が困難になった。GMPにおいて、言語の重要性を感じた。普段の生活においても、言語できないと、出かける際、地名が割らず、鉄道の名称も分からず、駅名も分からず、行先名も分からない。食事の際、その料理名や食品名も不明である。アメリカ大統領のニュースも、現在病後1年半で、バイデン氏が撤退することを知ったが、脳障害時は、理解もできなかった。これも、リハビリとして、言語について訓練を行い回復した。GMPならば、教育訓練となる。幼児の際の言語を学ぶ時と同様だが、子供たちの方が言語を学ぶ測度は、なんと早いものであるか感心した。

 情報伝達をするために言語は重要である。口頭で伝えたつもりでも、言語を誤って伝えれば、その意味することが異なり、間違った内容で理解されてしまう。伝達内容を書面に記載しても、間違った内容が記載されれば、当然、異なった情報となる。また、書面を読む者に言語障害があれば、正しい情報が記載されていても、誤って理解し、その記載された内容と異なる行動をすることにつながる。情報発信者と情報入手者どちらかが言語障害があれば、本来の伝えなければならない内容を誤り、違う情報として伝わる。それを防ぐために、一つの言語として伝えるのではなく、求める点を言葉に限定せずにその概要が伝える必要がある。文書で伝えるときも同様である。それぞれが相手の気持ちも考慮し、伝えることが大事である。現代社会において、表現や言葉が年代で異なることが多い。主張する時、相手の気持ちや精神状態も踏まえて、伝える必要がある。

 

 

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