バイオ医薬品の開発とCMC戦略
~FDAのプロセスバリデーションガイダンスに基づく抗体開発事例~

2025/02/15 品質システム

GMP(医薬品) FDA(医薬品) PIC/S

バイオ医薬品の開発段階から製品寿命終了までの一貫した製品品質の保証体制構築について!
バイオメーカーによる抗体(A-Mab)製品の開発事例も含め解説します

講演者

ノビオコンサルティング合同会社
代表 立石 伸男 氏

日程

2025年5月30日(金)10:00-16:30

受講形式

オンライン

開催場所

Web(Liveオンライン配信)

開催概要

●受講料:1名44,000円(税込)
       1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
申込締切:2025年5月22日(木)15時
●講演資料:申込時のテキスト送付先へ郵送(郵送料金は受講料に含む)
よくあるお問合せ一覧はここをクリック
Web(オンライン)セミナー申込要領を必ずご確認ください。
 

■セミナーポイント
 バイオ医薬品の有効成分は、遺伝子組換技術や細胞培養技術などを用いて製造された高分子タンパク質であり、翻訳後や細胞外での修飾工程の変動等により構造上の不均一性が起こるため多種の目的物質関連物質が存在する。また、使用する細胞由来不純物や分解物などプロセス関連の不純物が生じることから、これらの不均一性の程度やプロファイルを適切に管理できるプロセスを確立しない限り、ロット間の一貫性の保証ができない点で化学合成品に比べ管理が難しく、CMC戦略には多くの科学的知見やデータの蓄積が必要となる。
 FDAは2011年にプロセスバリデーションに関するガイダンスを改定し、新たにライフサイクルマネジメントに立脚した開発段階から製品寿命終了までの一貫した製品品質の保証体制の構築を要求した。即ち、開発段階で特定された製品の重要品質特性(CQA)と原材料等の物質特性やプロセスパラメータとの関連性を明確化することで管理戦略を設定し、当該戦略の実行により商業用生産プロセスが再現性よく実施できることの確認(PPQバッチの製造)と、承認後の商業生産時でのモニタリング(Continued Process Verification)によりプロセスが管理状態にあることを継続的に保証するマネジメント体制の確立を必須要件とした。
 本セミナーでは、FDAガイダンスに基づく抗体(A-Mab)製品の開発とプロセスバリデーション活動について、米国のバイオメーカーによる事例をもとにFDAが期待するバイオ医薬品の開発活動を解説する。医薬品企業やCDMOでの開発戦略策定時の参考となると考える。

■習得可能な事項
・FDAによるプロセスバリデーションの要求事項と査察ポイント
・管理戦略設定へのアプローチ(要素とリスク評価)
・プロセス適格性検証段階(PPQ)での活動(PPQ計画書の作成要領)
・継続的ベリフィケーション(CPV)の目的と実施内容(関係する機能と責任)
・抗体開発のロードマップと取得すべきデータ

■事前質問(以下の方法で事前質問もお寄せ下さい)
 1)申込フォーム内「Q2.備考(ご希望やご連絡等)」に事前質問を記載ください
 2)請求書をお送りしたメールに直接、質問内容を返信ください
  ※準備の都合上、開催1週間前までにご提出ください

■セミナーキーワード
FDAプロセスバリデーション、管理戦略、継続的プロセスベリフィケーション (Continued Process Verification)、抗体開発(A-Mab)

■セミナー項目
1.バイオ医薬品の特徴(バイオ医薬品の複雑な構造と特性)
 ・バイオ医薬品の多面性と機能(品質特性の変動事例)
 ・バイオ医薬品と化学合成医薬品の違い

2.バイオ医薬品の品質確保に関係するガイドライン
 ・Q11とは?(製造プロセスの開発の変遷)
 ・重要品質特性と物質特性、プロセスパラメータとの関連性

3.Control Strategy(管理戦略)
 ・Control Strategy(管理戦略)の要素
 ・管理戦略設定のアプローチ
 ・管理戦略要素のリスク分析
 ・開発段階に於けるリスクアセスメントの変遷
 ・ライフサイクルマネジメント

4.FDAプロセスバリデーションガイダンス(2011年)
 ・Stage1(プロセスの設計)
 ・Stage2(プロセスの適格性確認) 
 ・Stage3(継続的ベリフィケーション;Continued Process Verification)

5.Stage2活動
 ・施設、ユーティリティ、設備機器のQualificationと汚染管理戦略
 ・PPQバッチ製造前に達成すること
 ・PPQ計画書の記載内容
 ・PPQバッチ数の決定根拠

6.継続的ベリフィケーション活動
 ・Continued Process Verificationの目的 
 ・CPVの実施内容(PPQ後のサンプリング拡大)
 ・CPVプランの作成
 ・CPVに関与する機能と責任

7.製造販売申請書類(CTD)に添付するPV関連書類の記載内容
 ・CTD記載上の要求事項  
 ・プロセスバリデーション提出書類(計画書及び報告書)

8.PPQ及びCPVの実践例(A-Mab)
 ・抗体開発のロードマップ
 ・管理戦略設定に於けるプロセスパラメータの分類
 ・A-Mab抗体のQTPP
 ・重要品質特性(CQA)候補例
 ・品質特性アセスメントの概要
 ・生産細胞(セルバンク)構築へのGMP対応
 ・培養工程、精製工程の感染性因子汚染(リスク分析)

9.プロセスの概要(Upstream, Downstream)
 ・管理戦略のリスク分析(Step3:リアクターによる培養)
 ・プロセスパラメータの分類と範囲(リスク分析と結果)
 ・Process Characterizationにより特定されたCPP、KPP、KPA 

10.CPV計画化(CPV実施可否判断と実施内容)
 ・CQAと各工程
   Step1 シングルユースによるシード培養
   Step2 リアクターによるシード培養
   Step3 リアクター培養
   Step4 遠心分離及びろ過
   Step5 Protein Aカラム
   Step6 低pH処理
   Step7 CEXカラム
   Step8 AEXカラム
   Step9 ウィルスろ過
   Step10 UF/DF処理
   Step11 最終ろ過及び凍結処理 

11.CPVを支援する品質システムと計画化

12.FDA査察の指摘例
 
・FDA 483
 ・Warning Letter

<質疑応答>

 



【立石 伸男 氏】
■略歴
元中外製薬勤務。Roche/Genentech承認GMP監査員
元日本PDA製薬学会 無菌製品GMP委員会、QAQC委員会 グループリーダー
無菌製造法に関する製造指針と品質管理(無菌操作法指針)改定メンバー
PDAテクニカルレポート(プロセスバリデーション)peer review元メンバー
 



■注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
【申込時】
●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
●定員に達し次第、申込を締め切ります。
●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。

【セミナー当日】
●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
●会場では講義中のパソコン・携帯電話等の使用をお断りします。

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