ドマさんの徒然なるままに【第78話】 お宅にはこんな人いませんか?/あんたのことだよ!


第78話:お宅にはこんな人いませんか?/あんたのことだよ!
元々はシリーズ化させるつもりもなかった「お宅にはこんな人いませんか?」ですが、第7弾となってしまいました*1。このシリーズ、GMPに限定しないと、世間にはまぁー、マジ困ったちゃんの連中がいること、いること。先天性なのか後天性なのか? 後天性だとすれば、“困ったちゃんウイルス”のせいなのか? その感染力、新型コロナウイルスどころじゃないですなー。当のご本人が発生源なんですが、当のご本人には自覚症状が無く、絶対に自分のことじゃないと思ってるため、他人事として他者に感染しまくっていますからね。少しでも、「コレッて俺のことか」って思ってくれるようであれば救いがあるのですが、たぶん無いでしょうね。筆者としては、そんな“自意識高すぎのあなた”へのアドバイス(嫌味?)のつもりで書いています。そんなことから、サブタイトルもずばり、「あんたのことだよ!」というサブタイトルにしました。
なお、前第6弾の第73話「お宅にはこんな人いませんか?/こう言っては何ですが、」同様(に増して?)に毒気の強い内容ですので、その点はあらかじめご容赦ください*2。
【背景】
話の相手によって、口調や態度を変える奴っていませんか? ころころ話の内容まで変わる場合も多く、程度が酷くなると主義や主張まで変えてしまう奴です。プライベートならともかく、仕事に関わることまで「おいお前、先日言っていたことと違うじゃないか!?」と言いたくなる奴のことです。
【問題点】
自分のほうがお前より能力が高いとか、仕事ができるとか思い込んでいると言えます。俗に言う“嫌な奴”です。話の内容が仕事と無関係で、話の相手が同部署内、最大でも社内であれば良いのですが、これが仕事関係で、社外、まして顧客であれば大問題に至り、その修正も疑問視されるので要注意です。
【個人的な解釈と意見】
一言、「こいつ嫌な奴だな」とは思いつつも、表面的には「そうですね」と相槌打って誤魔化しましょう。要は、単純でおバカな奴です。良く言えばバカ正直な奴と言えなくもありません。そんな奴を意識するだけ時間の無駄です。無視して、ほおっておきましょう。
仕事であれば、この手の輩とパートナーにならないようにしましょう。もしパートナーとされてしまった場合には、正直かつ正確に上司に伝えましょう。それでも組まざるを得ない場合は、彼のコメントを待たずに自身の話だけで要件が済むように仕組みましょう。相手のほうが上手の場合は、あなたの負けですので、諦めましょう。
【背景】
前項の輩の悪化した症状と言えます。上司や先輩ということであれば、その立場から何となく分かる(我慢できるが正確な表現か?)のですが、同僚や後輩の中にもマウントをとってくる奴(とりたがる奴)っていませんか。
【問題点】
自尊心が異常なほど強く、自己アピールしたがる奴であることに加え、KYな奴(空気読めない奴)とも言えます。ただ、この手の奴に限って、上司へのゴマすりといった世渡りだけは上手だったりするのが常です。
【個人的な解釈と意見】
相手するのをやめましょう。いずれ、上司へのゴマすりだけの上っ面な奴だという実態が暴露し、出世街道から転げ落ちるはずです。それまで待ってられないってか。それでは、転職しちゃいましょう。もはや終身雇用の時代でもありませんし、転職サイトも山ほどあります。あなたがそれなりの能力を有していれば、その実力を認めてくれる者が必ずいると思いますよ。もしそんな方にお会いできなかったらどうするかって? 申し訳ありません。私は占い師でもコンサルタントでもありませんので、そこまで責任は負えません。恨むのであれば転職サイトを恨んでください(転職サイトさん、ゴメンなさい)。悪しからず。
ちなみに、本当に能力が高い者がマウントするのを見たことがありません。少なくとも、真に能力を有した者であれば、マウントしなくとも、その実力は仕事の結果として映し出されているはずです。
【背景】
貴社や貴部署にも、こんな奴がきっといるんじゃないかと思います(筆者の知る限り、結構います)。どうでも良い奴ですが、正直ウザイです。
【問題点】
この手の輩、自らが意見や提案をすることは、ほぼありません。そもそも真の意味で「同じこと」を考えてもいません。単に、「私も同じことを考えていたので、そのくらいの知識や能力があります。」と見せびらかしたいだけです。
【個人的な解釈と意見】
周囲の者たちには、同じことなんて考えてもいないし、その知識も能力も無いとバレバレなのですが、そのことに本人だけが気づいていないという哀れな状況です。一歩引いて、もし「同じことを考えていた」とした場合、逆にその意見や提案は、「君でも考え付く程度の一般的 or 陳腐なものか?」という印象を与えかねません。もし当該者が賢い者であれば、「その意見(提案)は、素晴らしい。トライしてみる価値がありますね。」といった具合に、最初の意見(提案)者を持ち上げるんじゃないでしょうか。そのほうが、周囲からは「おっ、そうなんだ!? ●●さん(同意者)も、凄いな!」と思われるんじゃないでしょうか。さらに上手をいく奴(ある意味、賢い奴)であれば、最初の提案に対して、「こうすれば、もっといいんじゃないですか?」とパクリに修飾を付けると思います。
【背景】
ずばり、前項の「私も同じことを考えていました。」の程度が酷くなった奴です。
【問題点】
ほとんど口癖と化しているため、本人が中身を理解していることはほぼ無いと言えます。この手の輩、前項の者よりは少ないかと思いますが、どこの会社のどの部署にも一人くらいは存在します。そのため、上司・同僚・部下を問わず、周囲の者は知っており、「また言ってる!?」としか思っていません。
【個人的な解釈と意見】
本人は意識していないので、注意しても意味ありません。この手の輩に対しては、「●●さん、あなたの意見は?」と一発目に言わせるだけで実態が暴露できるのでお試しください。時間の無駄にはなりますが、何度か行えば、確実に回数は減るように思います。それでも懲りないってか。うーん、困ったちゃんですが、そんなおバカは相手しないことが肝心ですかね。
【背景】
いい恰好しいの奴(上っ面を気にする奴)に多いパターンと言え、俺は何でも分かってる風の体裁をしたがる奴のことです。「それってちょっと特殊な場合ですよね?」とか言って来ることが多いように思います。
【問題点】
本当に理解している(少なくとも多少なりとも理解している)のであれば良いのですが、中身の無い奴の場合は、会議での議論の腰を折り時間の無駄になるので、結構困ったちゃんとなります。最悪の場合、組織の邪魔になり得ます。
【個人的な解釈と意見】
必要に応じては、「すいません、私良く分かりません。▲▲さんもあまり分かっていないようなので、(いい恰好しいの)●●さん、ご理解しているようなので、要点を掻い摘んで説明して頂けますか?」として、(先に結託しておいた)▲▲さんをだしにして説明させてみては、いかがでしょうか。
【背景】
前項とは真逆のタイプの奴です。要は、知ったかぶりをしたがる奴ということです。
【問題点】
会議や組織として、とりわけ問題視するほどの影響もないので、「あー、そうですか。勉強になりました。」と持ち上げて取り扱えば良いだけなのですが、時に「それって、●●なのでちょっと特殊な場合ですよね」と釘を刺す(補足する)とすごく嫌な顔をすることが多く、以降不機嫌になるという気難しさがあったりします。少しでも有益な情報が含まれる場合は良いのですが、まったく無いという場合は組織としてギクシャクした雰囲気、さらには状況に至らせますので、その意味では良い効果をもたらすことは期待できない奴とも言えます。
【個人的な解釈と意見】
「また、知ったかぶりしてる。」と思いつつ、口では「さすがですねー。」とお世辞を言っておきましょう。この手の輩、意外と単純な奴が多いので、“よいしょ”しておけば、独りで悦に入るので、悪影響は少ないと思います。
前述の釘を刺す(補足する)のは、当該問題児を外したい場合に限定しましょう。そう言っているお前が嫌な奴だってか。はい、自分でもそう思います。
【背景】
どこの会社にも必ずいるタイプの奴です。説明不要と思います。
【問題点】
良く言えば要領が良い、悪く言えばずる賢い、ということになります。ある意味では世渡りが上手いとも言えます。
【個人的な解釈と意見】
個人的には、もろ嫌いなタイプです。この手の輩を相手する際は、当該者が逃げて自分に回した仕事を正確に記憶しておき、「前回●月の■■の仕事では、▲▲という理由で私が引き受けましたが、また同じ理由なんですか?」といった具合の正論で論破しましょう。この手の輩、口から出まかせの理由で逃げていることが多いので、記憶力勝負までは考えていないことが多いように思います。もし同時期に別の厄介な仕事がある場合は、「分かりました。それでは今回は私が引き受けますが、●●さんは、■■のほうをお願いします。」として、より面倒なほうを仕向けるという手もあります。
【背景】
残念なことに、このタイプは想像以上に多いです。(今コレを読んでいる、そこのあなた)気づかないフリをして読み飛ばすんじゃないでしょうね。
【問題点】
自分が経営の立場でなければ、直接的な影響は無いので無視しましょう。経営的立場という方にあっては、雇ってしまったのは自身 and/or 会社の責任なので、人事と相談して採用の在り方について再考しましょう。
【個人的な解釈と意見】
正直に言います。社会人としての採用なのでどうにかなるとは思えません。世の中には、こんな奴もいるとして、最低限、顧客に迷惑をかけなければ良しとして我慢しましょう。
【背景】
これまた、どこの会社にも必ずいるタイプの奴です。説明不要とは思いますが面倒くさい奴です。先の「割に合わない(大変な作業)と思われる仕事はすべて他者に振る奴」に連動していることが多いように思います。
【問題点】
口先だけで実質的に中身は無く、大方は組織内ではバレバレなのでウザイだけです。
【個人的な解釈と意見】
相手するだけ時間の無駄です。それが先輩や上司の場合には、自分の仕事に影響が無ければ、相槌だけ打って適当に誤魔化しましょう。影響があるのであれば、相手の論点の矛盾点をピックアップして言い返せるように精進しましょう。失敗してお鉢が回って来たらってか? そりゃ自分の責任でしょう。私のせいにしないでくださいな。
【背景】
前の3点の問題児が何故か出世してしまったというケースかと思います。でも、これまた残念なことに、このケースって思いの外多いんじゃないかと思います。
【問題点】
上司と思いたくないですよね。でもそれが現実なので諦めましょう。
【個人的な解釈と意見】
終身雇用の時代も終わり、転職しやすい時代になりました。「退職金制度の見直し」もどうなるかはともかくとして、検討されているようですし。転職先の上司がマトモという保証は何も無いですが、期待は持てます(余計にガッカリすることも在り得ますけど・・・)。経験的にもそれしか言いようがありません。
いかがでしたでしょうか? タイトルどおり、お宅にもいませんでしたか? 想像にすぎませんが、少なからずいるような気がしてなりません。ただ、会社の勤務時間中に読むと「これ、誰々さんだ!」として笑っちゃうので、気をつけてくださいね。大事なことは。言われないようにすることです。ただ列挙した問題児の方々、「こんな奴いるんだ。俺じゃないなー。」としか思っていないと思います。だから、本話のサブタイトルに敢えて「あんたのことだよ!」って、分からせるために入れたんですよ。そう、あんたのことですよ*3。
では、また。See you next time on the WEB.
【徒然後記】
ファーストクラス
あの飛行機のファーストクラスの話である。ファーストクラス、一生に一度は乗ってみたいと思う夢のシートである。その夢がかなったことが、たった一度だけだがある。
それは、英国出張でBritish Airwaysのフライトのときである。搭乗手続きを済ませゲートインした際、係員から「お一人様ですか? もし宜しければ座席を替えて頂けませんでしょうか?」と言われた。元々がビジネスクラスだったので、「エコノミーへの変更じゃなければ構いませんよ。」と答えた。「ありがとうございます。こちらになります。」として、座席番号の記された搭乗券を渡され誘導された。搭乗券の番号が一桁であったので、変だなと思いつつ、係員の後をついていく。前方搭乗口からさらに左側の奥へ進む。アレッと思いつつ、着いた席は、なんとファーストクラス。「申し訳ございません、こちらでいかがでしょうか。」と言われるが、悪い訳ないじゃん、コレッてファーストクラスじゃんと心の中で歓喜の叫び。
後で聞いたら、エコノミーでオーバーブッキングが発生。ビジネスが満席のため、ビジネス搭乗のお一人様を探していたと言う。要は、玉突状態の恩恵が回って来た。超ラッキー、なんて良い日だと思った次第である。
現在では、ビジネスクラスでも、ほぼ個室状態の航空機も出て来ているが、15年以上前のことなので、個室状態はファーストクラスのみ。座席広いし、足は好きなだけ延ばせるし。スリッパ、ブランケットは一流ホテル並みで、パジャマまで付いてる。アメニティーなんて、立派なケースに入っており、あまりに素敵でそのまま自宅に持ち帰った(なんて庶民的な奴だ!)。食事はって? 言うまでも無いでしょ。一流ホテル並みですよ。チョイスも豊富だし、綺麗なフライトアテンダントのお姉さまが跪いてオーダーを確認してくれ、金属のナイフとフォークで、一品ずつ出て来る。周辺の乗客を観ると、何となく大金持ちかお偉いさんに見える。俺は場違いだなーと感じつつ、変に落ち着かない自分がいる。が悪い気はしない。何となく偉くなったような気がする。
当たり前だが、そんな夢のような座席交換なんて二度も発生する訳がない。帰国時には普通のビジネスクラスでした。あぁー、これが我が人生の最初で最後のファーストクラスであった。
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*1:第1弾 第29話「お宅にはこんな人いませんか?/QA編」
第2弾 第35話「お宅にはこんな人いませんか?/製造部門編」
第3弾 第39話「お宅にはこんな人いませんか?/QC編」
第4弾 第42話「お宅にはこんな人いませんか?/責任者・管理者編」
第5弾 第43話「お宅にはこんな人いませんか?/上司・管理職編」
第6弾 第73話「お宅にはこんな人いませんか?/こう言っては何ですが、」
(筆者) 俺は、あんたと違ってマジメだからね。
*3:本話に登場する???な奴らの一部は、筆者のサラリーマン時代に実在した方々です。そう、あんただよ! あんたのことを思い出しながら執筆したんだよ。残念なのは、ほとんどが既にリタイヤしていて、これを読むこともないだろうってことかな!?
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