【第12回】中国への第一歩:初めての訪問者のための生活と文化のプチガイド ~様々なトピックに焦点を当てて~
中国のエネルギーインフラ
1.中国のエネルギーインフラ:現状と課題
1.1 エネルギー需給
中国は世界最大のエネルギー消費国であり、発電設備の総容量は1,200GWを突破した。2022年末時点で、中国の自然エネルギー発電設備の容量は前年比約14.1%増の1,213GWとなり、全体の47.3%を占めています。同時期の石炭火力発電の設備総容量は1,120GWでした。以下の表では、2012年と2022年の設備容量を比較すると、石炭火力発電の設備容量の割合は2012年の66%から2022年の44%まで減少しています。しかし、経済発展に伴い、総量的には石炭火力発電が圧倒的な量であることが分かります。
1.2 エネルギーインフラ
2023年の電源構成は石炭火力発電が依然として高い割合を占めますが、水力発電、風力発電、太陽光発電などの再生可能エネルギーの比率も上昇しています。
中国はエネルギーインフラの整備に巨額の投資を行っており、世界最大規模の送電網やパイプライン網を構築しています。
● 送電網:中国は世界最大規模の送電網を構築しており、東西送電プロジェクトや南水北調プロジェクトなどの大規模なインフラプロジェクトを進めています。
● パイプライン網:中国は国内外の天然ガス田を結ぶパイプライン網を構築しており、中央アジアやロシアからの天然ガス輸入を拡大しています。
しかし、中国はエネルギー安全保障面で、エネルギー資源の多くを輸入に頼っており、エネルギー安全保障上のリスクを抱えています。
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