【第1回】中国への第一歩:初めての訪問者のための生活と文化のプチガイド
~様々なトピックに焦点を当てて~

中国訪問の不安を払拭するためにお知らせしたいこと
中国訪問の不安を払拭するためにお知らせしたいこと
【はじめに】
製薬企業は、2005年の改正薬事法完全施行により、GQP省令に基づく海外製造所の製造管理・品質管理の確認業務が求められることになりました。
著者も、2007年以降、信頼性保証部門の責任者(総括製造販売責任者)として、また、2015年以降はフリーランスとなり、C&J 代表として、海外製造所の製造管理・品質管理の確認業務の他、国内外のGMPコンサル業務活動も推進することとなり、現在も継続しております。海外製造所の中でも、中国製造所を訪問する機会が最も多くありました。
中国のことを、「近くて遠い隣国」という風に言われることがよくあります。私自身も初めはそのような認識でした。まだ中国を訪問されていない方にとっては、同じような感覚ではないでしょうか。過去において、中国は、「世界の工場」と呼ばれていましたが、経済成長とともに、今や、「世界の商圏」と捉えられています。それ故、読者の皆様は、何らかの形で中国との交流の機会が訪れるのではないでしょうか。
1.私の中国訪問はいつから?
今回の連載シリーズでは、中国訪問の経験から、直接仕事に役立つ情報というよりも、仕事以外で、感じたこと、思ったことを、色々な観点から記載してみたいと思います。閲覧される方々がイメージされていることに対する不安等が少しでも和らぐことを、中国を友好国として捉えて紹介します。
私の最初の中国訪問は、前記の通り、2007年8月だったと記憶しています。
初めてであり、謎の国としてのイメージが強く、ガイドブックや色々な情報を集めましたが、不安たっぷりの訪問でした。
そんな不安も50回以上の訪問で、ガイドブックだけでは分からない中国生活の日常を中国友人からの情報や生で身を持って感じたことから得ることができました。これらの情報を紹介することが、これから仕事だけでなく中国を訪問する機会がある方にとって少しでも不安を払拭するものであることを望んでいます。
2.連載シリーズでは
次回以降の連載シリーズでは、中国で経験したり感じたことを、以下のような区分けを行ない、順次、紹介したいと思います。現地において、自身で撮影した日常生活の写真等は、中国を身近に感じられるものになっていると思います。
2.1 中国の歴史と文化
- 歴史、民族(56民族)、人口(推移、その他)、言語(標準語と地方言語)
- 国民の休日(春節、国慶節)、思考(儒教)、文化(風水)等
2.2 中国の都市地域の特性
- 都市(都市制度、上海、北京、大連、深圳、重慶、その他)、日本人の多い都市(大連、コールセンター、日本語学習)
- 地域格差、収入差(都市と地方)、戸籍、保険/年金制度
2.3 中国訪問の準備:旅行の計画から滞在まで
- 予約(ビザ、パスポート)、通貨、為替レート、ネット決裁
- 日本の航空会社、中国の航空会社、その他航空会社、国際空港
- ホテル(星、広さ、セキュリティ、日本語対応、チェックイン/デポジット、パスポートコピー、宿泊費/一部屋、両替機、飲用水、備品、チップ)
- ビジネスでの通訳、個人旅行(自動翻訳機、翻訳アプリ)、中国語学習
2.4 中国のインフラ
- 交通インフラ:飛行機/国内航空会社、新幹線、地下鉄、高速道路、タクシー(止め方、料金、都市部の少なさ、配送サービス)
- 通信インフラ:携帯電話(携帯会社、WIFI)、ネット規制、VPN
2.5 中国の食事:地方料理と飲食文化の探求
- 地方料理、レストラン、お酒/種類、上海蟹(季節)
- 接待、カラオケ、中国曲、日本曲、
2.6 中国の生活:日常生活の洞察
- 生活(自転車、電動バイク、服装/地方違い、スーパーマーケット、コンビニ)、街並み、朝食、清掃員、ごみ捨て、ネット決裁/物乞い等
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