【第3回】中国への第一歩:初めての訪問者のための生活と文化のプチガイド ~様々なトピックに焦点を当てて~

 

中国の主要都市とは

 

1. 中国の都市制度
 さて、読者の皆様が初めて訪問する都市は何処になるでしょうか。仕事かプライベート(観光)かによってずいぶん異なるのではないでしょうか。その際に、訪問先の都市が中国においてどのような位置付けなのかを知っておくことは、歴史・文化や、経済を知る上で役に立つものと思います。
 中国の都市制度は、人口や商業的な資源の集約度やハブとして機能性、市民の活発さ、ライフスタイルの多様性、将来性などいくつかの指標から、337都市を「一線都市」、「新一線都市」、「二線都市」、「三線都市」、「四線都市」、「五線都市」の6つのランクに分けています。
 https://honichi.com/news/2021/02/24/chinacitygroup/

  一線都市(4)   北京、上海、広州、深圳
  新一線都市(15)  武漢、重慶、杭州、成都など
  二線都市(30)   昆明、寧波、福州、厦門など
  三線都市(70)   洛陽、揚州、桂林など
  四線都市(90)   吉林、西寧など
  五線都市(128)   海南、張家界など

 中国当局の重点政策である「都市化」の推進は、農村地域の貧困を撲滅するための重要な政策手段という位置付けが強いです。2018年には都市戸籍人口比率は43.37%にまで上昇し、都市戸籍を取得した農民工は9000万人を超えたそうです。そのため、都市で働きながら都市戸籍を持たず、教育、社会保障等公共サービス面で都市戸籍者と同等の扱いを受けられない「半城鎮人」、半都市民と呼ばれる農民工の「市民化」、つまり都市戸籍を付与し、都市戸籍者と同等の公共サービスを受けられるようにすることが引き続き重要な課題になっています。

 

 

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