いまさら人には聞けない!微生物のお話【第46回】
⑧ オートクレーブ
オートクレーブは、微生物ラボで最も頻繁に使用する機器の一つです。
多くの場合、いわゆるラボ用のオートクレーブを導入すると思います。一般的にこれらはISO17665-1で紹介されている「重力置換式飽和蒸気サイクル」の滅菌になります。
メーカーや機種により、機能面や安全面で様々な特徴がありますので、購入に際しては、十分に検討し、購入するようにしてください。使い方は、メーカーや機種により異なりますので、それぞれの取扱説明書を参照してください。
オートクレーブに関する一般的な注意事項として、以下が挙げられます。
多くの場合、いわゆるラボ用のオートクレーブを導入すると思います。一般的にこれらはISO17665-1で紹介されている「重力置換式飽和蒸気サイクル」の滅菌になります。
メーカーや機種により、機能面や安全面で様々な特徴がありますので、購入に際しては、十分に検討し、購入するようにしてください。使い方は、メーカーや機種により異なりますので、それぞれの取扱説明書を参照してください。
オートクレーブに関する一般的な注意事項として、以下が挙げられます。
a) オートクレーブは終了後に蓋を開けたとき、かなりにおいが出ます。培地のみであっても、特有のにおいがします。まして微生物が増殖した培地を滅菌処理した際には、かなりにおいます。特に培地性能試験で使用するClostridium sporogenes などの嫌気性菌を滅菌した時は、強烈なにおいがします。そのためオートクレーブを設置する部屋には、できれば局所排気があることが望まれます。
b) 多くのオートクレーブには各種の安全装置がついていますので、昔のように高圧状態のときに誤って蓋を開けてしまい、内容物が飛び出すということはないと思います。しかし言うまでもありませんが、滅菌が終わった直後は、常圧になっていてもオートクレーブ内は高温状態になっています。蓋を開ける際は、圧力ゲージを確認すると共に、保護グローブを着用するなど注意が必要です。
c) 前項でも書きましたが、オートクレーブは水の存在下(飽和水蒸気下)での滅菌というのが前提になります。水の無い状態では、たとえ温度が121℃になっていたとしても、有効な滅菌は期待できません。そのためたとえば、空のフラスコや蓋つきガラスビン、流動パラフィンなどはオートクレーブでは滅菌はできないと考えてください。
d) 微生物の生育した培地などを処理すると、オートクレーブの内部がかなり汚れます。そのため可能であれば、培地などの調製用と試験後のシャーレなどの処分用は分け、それぞれ専用のオートクレーブを使うことをお勧めします。
e) オートクレーブを選定する際の一般的な注意事項(お勧め事項)として、以下のような点があります。大手メーカーのものであれば、問題はないと思いますが、事前確認は必要です。
- 空焚き検知装置、蓋のロック機構、圧力検知装置など安全面での配慮がなされていること。
- 自社の試験規模に対して、十分な容量があること。
- 内部を掃除しやすいこと。
- 故障対応や校正などのメンテナンス体制が整っていること。
- 専用のかごやバケツがそろっていること。
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