医薬品の外観目視検査における要求品質の明確化のために【第5回】

1. 回収事例から見えるもの
1.1 医薬品等の回収に関する情報
医薬品の自主回収の事例は、「医薬品等の回収に関する情報」が独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページで開示されている。https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/recall-info/0002.html
現在、2018年度分以降回収事例を確認することができる(図表1)。
異物混入が原因で回収となった事例から、どのような異物が見つかっているかを抜粋した。 これらは、最低限混入を防止しなければならない異物であると考えられる。異物は、図表2のように回収クラス分類がされる。
クラス分類は、単なる区分分けではなく、リスクに応じた原因調査、再発防止策の策定が求められるものである。これらは、死亡原因となる事例と健康被害の恐れがないものとで差があることは当然のことと言える。

2ページ中 1ページ目
コメント
/
/
/
この記事へのコメントはありません。
コメント