実務に役立つ生産管理の仕組み作り【第2回】

はじめに
 
 情報システム設計は、要求事項を達成するための情報の流れと蓄積、そして機能とその配置を具体的に決めることから始まる。たとえば、製造指図を作成するための情報をどこから得るか(情報の流れ)、そして、製造指図はどこでどのように作成し(機能)、それはどこに蓄積するか(蓄積)などを、その実現手段を含めて決定する。従来の情報システム開発では、要求仕様に合わせて何も無い状態からコードを記述するスクラッチ開発が一般的であったが、現在のシステム開発では、特定のパッケージ製品を使用し、要求事項に合わせたカスタマイズ、機能追加により開発を進めることが多くなっており、設計におけるインテグレーション技術の重要性が増している。医薬品製造管理システムも例外ではなく、MES(製造実行システム)1、ERP(統合業務システム)2、LIMS(品質管理システム)などの領域に、多くのITベンダーがパッケージ化した製品を提供しており、設計の主題はそれらの効果的なインテグレーションとも言える。
 以下では、医薬品製造管理におけるMESを中心に、その周辺システムとの効果的なインテグレーションを実現するための留意点について考察を行う。
 

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