経歴 文教大学 情報学部 教授。 1959年神奈川県横浜市に生まれる。1984年東京工業大学大学院(経営工学専攻)修了後、日揮株式会社入社。システムエンジニアリング部門にて、主にエネルギー分野、医薬品分野の企業化計画、設備計画、生産系情報システムの企画・設計・導入、プロジェクトマネジメントを担当。その間、米国パデュー大学IE学部客員研究員。2005年より文教大学情報学部に勤務。プロジェクトマネジメント学会理事、情報システム学会理事。
2016/02/12 AD 施設・設備・エンジニアリング
後悔しない設備投資のための経済性評価【第4回・最終回】
1. はじめに 今回は、経済性評価の事例として、省エネ設備導入プロジェクトにおける評価事例を紹介する。 ここであげる事例では、既設の事業所において、エネルギー費用を節約する省エネ設備の改造を検討する。例えば石油精製工場では、多数の熱交換器を組み合わせた熱交換器網により高温流体と低高流体の熱量を効率的
2015/12/10 AD 施設・設備・エンジニアリング
後悔しない設備投資のための経済性評価【第3回】
1. はじめに 第2回の「経済性評価手法の紹介」では、投資回収期間法、正味現在価値法、内部収益率法を取り上げた。それらの特徴を、表-1に示す。 いずれの経済性評価指標を使用するかは、投資プロジェクトの性格にもよる。たとえば、稼動期間が長期にわたる設備への投資の場合、資金の時間的な価値を考慮する、純現
2015/11/05 AD 施設・設備・エンジニアリング
後悔しない設備投資のための経済性評価【第2回】
1. はじめに 第1回では、投資の経済性評価[1, 2]について、その目的と基本的な考えを述べた。今回は経済性評価手法の解説を行う。 通常利用される経済性評価指標には、次のものがある。今回は、主にこれらの指標の算出方法について述べていく。これら指標に共通しているのは、第1回で説明をした実際の資金の入
2015/10/08 AD 施設・設備・エンジニアリング
後悔しない設備投資のための経済性評価【第1回】
1.はじめに グローバル化と情報技術により、ビジネス環境の変化は従来にも増して高速化している。経営の不確実性は増加し、企業は、投資に対して慎重な検討が必要になっている。投資の大小を単体で見るだけではなく、他の投資計画との整合性、他社との比較による投資の正当性、さまざまな不確実な事柄に対するリスク評価
2012/12/10 AD 製剤
実務に役立つ生産管理の仕組み作り【第3回(最終回)】
はじめに コンサルティング会社であるスタンディッシュ・グループは、1995年以来、数年ごとにITプロジェクトの成功率を分析したCHAOSレポートを発表している。2009年のレポートでは、ITプロジェクトの成功率は32%であり、44%のプロジェクトは納期遅れ、コスト超過、品質不良のいずれかが生じて
2012/10/22 AD 製剤
実務に役立つ生産管理の仕組み作り【第2回】
はじめに 情報システム設計は、要求事項を達成するための情報の流れと蓄積、そして機能とその配置を具体的に決めることから始まる。たとえば、製造指図を作成するための情報をどこから得るか(情報の流れ)、そして、製造指図はどこでどのように作成し(機能)、それはどこに蓄積するか(蓄積)などを、その実現手段を
2012/06/11 AD 製剤
実務に役立つ生産管理の仕組み作り【第1回】
はじめに これまで製造業は、産業界におけるIT活用の先駆者であった。たとえば、ITを計画問題に活用したのは1960年代に開発が始まったMRP(資材所要量計画)が最初と言えよう。MRPは、MRP II 、ERP(企業資源計画/経営資源計画)に進化し、あらゆる産業の基幹システムとして欠かせない存在に