医薬品の技術移転のポイント【第28回】
4)製販が委託先に期待すること
・委託先の選択時に確認する項目の優先度(品質の優劣で選択されることはなかった)
第一 その製品の技術や開発を行っている(技術)
第二 生産設備と技術を持っている(生産設備)
第三 コストが安い(利益)
第四 安定供給できる(経営の安定)
第五 品質は問題ない(問題があれば改善する)
しかし、大きな問題を引き起こすのは品質です。ところがよほどのことがない限り、品質は委託先の選定理由にはなりません。
研開は設計通り生産できるかを見ています。
生産は決められたコスト以下で安定共有できるかを見ています。
品質はQAが責任をもって確認/保証することが必須です。
また、委託先の会社の自社品で承認書齟齬、SOP違反などがありました。
・ 製販は自社品以外見ることはできない。
・ 委託先の品質保証の確認の限界がある。
業務停止処分を受けたこと、その前に不備の調査/対応で生産に遅滞をきたし、製販の欠品につながったケースがありました。これを防ぐためには下記も今後必要になるのではないでしょうか?
① 自社品や他の受託品で承認書齟齬やGMP不正はありませんね?との文書での確認
② 自社品や他の受託品で問題が起き、製販に損害が発生(欠品も含め)した場合のことについても売買契約書に盛り込む(相手側の抵抗が強いかと思いますが)
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