FDAドラフトガイダンス『Development and Submission of Near Infrared Analytical Procedures Guidance for Industry』サマリーレポート

2015/06/01 製造(GMDP)

『Development and Submission of Near Infrared Analytical Procedures Guidance for Industry』
サマリーレポート


 

3月30日にFDA は、"Development and Submission of Near Infrared Analytical Procedures Guidance for Industry (draft)"を公表した。今後、Public commentを求めて、最終案が提示されることになる。
リンク先 原紙参照
(http://www.fda.gov/downloads/Drugs/GuidanceComplianceRegulatoryInformation/Guidances/UCM440247.pdf
 

このGuide (draft)の要旨;
このGuideでは、NIRの開発・承認・承認後の変更管理までの、NIRを用いる測定・出荷判定全般について記述しているが、特に具体的な記述は少ない。
また、NIRの使用・応用場面は、製造工程の前後の関係に依存している場面が多いので、そこを考慮しての開発がもとめられ、特に規制的な記述は行われていない。
さらに、NIRの根幹である多変量解析(ケモメトリックス)に関しては、日時進歩していることを念頭にしている。
NIRでの混合等の終点管理に関しては、NIRでの終点確認機能を果たさなくなった場合のchallenge planの準備が例示されている。 (risk based GMPの要求項を念頭に置いていると思われる)
今後、NIRが原料の受け入れ管理、工程管理、出荷管理に今以上に用いられることを前提に、その開発段階のrisk分析を兼ねていると考えられる。

以下に、このGuideの概要をまとめた。

II. BACKGROUND
この FDA guideの目的は、ICH Q2は、試験法の一般論を示唆しているが、NIRの特徴ある機能に関しては記述が無いので、NIRの特徴的な分析法に関して、その開発、申請に際しての指針を示すと前文に記述している。

特に、このguideでは、NIR の特徴である 多変量変換モデルを用いての分析法、CIDERが現在検討中のNIRの開発・バリデーションの手法を記述する。
 

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執筆者について

古澤 久仁彦

経歴 1978年住友化学工業に入社、創薬、安全性等に従事。2004年三井農林(株)に入社APIの製造部門にて、信頼性保証部長を歴任、2010年テバ製薬(旧大洋薬品)に入社、信頼性保証部門、部長としてvendorのGXP全般の監査を担当。2014年退社。
製造所のGM(X)P監査・risk評価並びGMP管理(製造管理、品質保証・管理、文書管理)の実践的対応、risk分析、PMDA/FDA査察の実践的対応を得意とする。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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