医薬生産経営論・番外編(ひとつの高校野球論)【第3回】

2014/10/02 その他

高校球児たちにとって、甲子園大会に出場するかしないかが、今後の野球人生に大きく影響する。

ならば、どこの地区のどの高校を選び、どのポジション、どのようなタイプの選手であればいいのか、ということが大事なことになる。

 

結論から言えば、予選の試合数の少ない地区(都道府県)の強豪校である。県外の高校を選ぶのであれば、私立高校となる。私立高校のうち、少子化対策で熱心に誘ってくれる大学付属の私立高校となる。


 

今年の夏の甲子園大会、第96回全国高等学校野球選手権大会の各チームのデータを読む。

 

地区予選の試合数が最も少ないのは、鳥取県と高知県の2地区で僅か4試合である。逆に、最も多いのは大阪府の8試合である。鳥取県代表の八頭高校は公立高校であり3人の投手で予選を戦ったが、高知の私立・明徳義塾高校は1人の投手が予選4試合すべてを完投した。

 

予選の試合数が5試合の地区は、秋田、山形、富山、和歌山、山口、佐賀などの18地区となっている。これら予選試合数が4試合と5試合の計20地区において、公立高校(市立和歌山を含む)が代表となったのは8地区である。つまり、甲子園に出場した公立高校13校の約62%がこの20地区から出場しており、公立高校から甲子園に出たいと思えば、予選試合数の少ない20地区を選ぶことが賢明である。

 

それにしても、利府高校(宮城)と静岡高校(静岡)は公立高校ながら地区予選7試合を勝ち抜いたのであるから、凄いとしか言いようがない。
 

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執筆者について

隠居 孝志

経歴 1972年武田薬品工業(株)入社。生産計画、設備計画、要員計画などの業務に従事。資材部長、生産管理部長、湘南工場長、監査役室長、コーポレートオフィサー・製薬本部長を歴任。
この間、武田アイルランド製薬建設や、グローバル生産体制の構築、BCP推進、環境経営の推進などに携わる。また、業務執行会議メンバーとして、会社全般の事業戦略・製品戦略・経営計画策定、及びミレニアム社、ナイコメッド社の買収などに参画。2012年11月退社。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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