シンポジウム「微生物試験・研究における分類学の役割、同定の意義、産業での活用」
記事投稿:株式会社テクノスルガ・ラボ
シンポジウム「微生物試験・研究における分類学の役割、同定の意義、産業での活用」
背景と目的
「微生物には名前がある」。一見当たり前のことのようですが、その名前(学名)は分類学に基づく厳格なルール(命名規約)の下で命名され、使われています。しかし、材料として微生物株を扱っている試験担当者や研究者の中にはその株に対してどのようにして名前が与えられたか、もしくはどのような名前を与えるべきか深く意識せずに使用していることも多いのではないでしょうか。たとえば、入手した時に付されていたままの学名で論文や報告書を書いていたり、DNA塩基配列を用いた相同性検索で検索された配列名をそのまま同定結果としたりしていることも少なくないと思います。しかし、名前にはその微生物の定義や概念が隠されており、それを活用することで研究の展開を広げ、衛生管理や知財戦略などに役立てることができます。微生物を分離・培養し、既知や未知の微生物の学名を決定するプロセスを同定と言います。微生物の名前がどのような背景や手順で決定・付与されるのか、そして同定することでどのような情報を得られるのか。これらを知ることは、微生物を扱う試験・研究者が手元の微生物株を同定したり、利用するうえで有意義と考えます。
本シンポジウムを通じて、皆様に微生物同定の基盤となる分類学についての理解を深めていただくために、本シンポジウムを企画しました。微生物、とくに細菌と菌類の分類学的背景と現状を理解いただいたうえで、微生物の同定が産業の現場で活用されている事例を知ることは、普段の試験・研究業務の深化に直結するものと存じます。皆様のご来場をお待ちしています。
開催概要
※本シンポジウムは現地開催のみとなっております
※本シンポジウムは現地開催のみとなっております
名 称: テクノスルガ・ラボシンポジウム2024
―微生物試験・研究における分類学の役割、同定の意義、産業での活用―
日 時: 2024年12月4日(水)10:00~17:00 〈開場〉9:30
場 所: 静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」 アクセスはこちら »
参加対象者: 微生物試験・研究に従事する企業や研究機関の試験担当者や研究者
参 加 費: 無料 ※昼食はお弁当を用意しております。
主 催: 株式会社テクノスルガ・ラボ
プログラム
1. 微生物の分類・同定 | ||
10:00~10:10 | 〈はじめに〉微生物の分類・同定・命名とは: 微生物系統分類学とのかかわり | 杉山 純多 先生 (東京大学 名誉教授) |
10:10~11:00 | 細菌の分類学と同定からわかること | 鈴木 健一朗 先生 (東京農業大学 客員教授) |
11:05~11:55 | 菌類の多様性と分類・同定の基礎 | 三川 隆 先生 (東邦大学 研究員) |
11:55~12:10 | 休憩 | |
2.ランチョンセミナー | ||
12:10~12:55 | 株式会社テクノスルガ・ラボの受託サービスの紹介 ・微生物の形態観察、生理・生化学的性状試験、MALDI微生物同定、DNA塩基配列解析など ・微生物同定システムENKI®のデモンストレーション |
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12:55~13:20 | 休憩 | |
3.産業と微生物の名前 | ||
13:20~14:10 | 食品の衛生管理と微生物同定 | 後藤 慶一 先生 (東海大学 教授) |
14:10~14:25 | 休憩 | |
14:25~15:15 | 食品添加物酵素における生産菌の学名変更について | 卯津羅 健作 先生 (日本酵素協会(ナガセヴィータ株式会社 レギュラトリー課)) |
4.閉会のあいさつ | ||
15:15~ | ||
5.会社見学(希望者のみ) 定員に達したため、募集を締め切らせていただきました。 |
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15:30~17:00 | テクノスルガ・ラボ研究センター見学会 | ・事前申込が必要(先着40名) ・送迎つき (グランシップ→当社→静岡駅) |
お申し込み
https://www.tecsrg.co.jp/services/products-and-tec/symp2024/
お問い合わせ先
株式会社テクノスルガ・ラボ 営業部
TEL :054-349-6155
Email:tsl-sales@tecsrg.co.jp
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