「マラソン」第12回

2024/07/26 その他

京一~山を走る⑫~

30 100mileへ
心身ともに準備が整ったと感じていた私は、ウルトラトレイルマウントフジが開催されるのを楽しみにしていた。

しかし…

新型コロナウイルス感染症の猛威は収まらず、むしろ増すばかりであった。
開催を待ち望んでいたが残念ながら直前にウルトラトレイルマウントフジは中止となってしまった。

「仕方ない」
と、素直に受け止めたのを覚えている。
逆に開催者側の直前での苦渋の決断をせざるを得ない状況を気の毒に思った。

その代わりとして大会開催予定であった時期に1週間で100mileを走った人にプレゼントを配布するという企画が大会主催者から告知された。

1週間の中であれば1日何キロ走っても、なんなら歩きでも構わない。
合計100mileになれば良いのだ。
多くの人は何日間に分けて合計100mileを走っていた。

そこで私が思いついたのは「1度で100mileを走ろう」ということであった。
私は本来大会が開催されるはずだった土日で、一気に100mile走ることを決意した。

折角なので京都一周トレイルで100mileになるようコースを考えた。
伏見稲荷―嵐山までで70キロ弱、往復すると135キロ程度、まだ25キロ足りない。

伏見稲荷から比叡山をかすめて家への距離を調べて見た。
そうするとどうだろう、25キロ程度あるではないか。

コースが決定した。
伏見稲荷をスタートし、嵐山で折り返し、再度伏見稲荷へ。
そして再度、伏見稲荷から比叡山をかすめて帰れば100mile程度になる。
その瞬間、ワクワクしたのを覚えている。

土曜の朝、スタートすることとした。
復路は夜になるだろう。
誰かが一緒に来てくれると心強い。

そう、こんな時のうしろださんだ。
私は、うしろださんに「復路を一緒に走ってくれないか?」と連絡した。

そうするとどうだろう、迷わず快諾してくれて、かつ、夜から同行となると昼間が暇になるから最初からついていくよ、と返事が来たのだ。
100mileは走らないということであるが、100キロ以上の道のりを気軽に同行してくれるうしろださんの感覚はどうなっているのか、いつもびっくりする。

 

 

2ページ中 1ページ目

執筆者について

京一(仮称)

経歴

GMP関係の仕事に従事、講演・執筆なども行っている。
7年ほど前、山登りに誘われたことをきっかけにトレイルランニングに没頭。
その傍らフルマラソンやトライアスロンにも挑戦。
100mile(約161キロ)のトレイルランニングレースを走るまでとなり、トレイルランニングが人生を変えるきっかけとなった。
その人生が変わっていく軌跡を仕事の傍ら紹介するため記事にしたためている。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

13件中 1-3件目

コメント

この記事へのコメントはありません。

セミナー

2025年5月30日(金)10:00-16:30

バイオ医薬品の開発とCMC戦略

2025年6月16日(月)10:30-16:30~2025年6月17日(火)10:30-16:30

門外漢のためのGMP超入門

2025年9月10日 (水) ~ 9月12日 (金)

GMP Auditor育成プログラム第20期

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

株式会社シーエムプラス

本サイトの運営会社。ライフサイエンス産業を始めとする幅広い産業分野で、エンジニアリング、コンサルティング、教育支援、マッチングサービスを提供しています。

ライフサイエンス企業情報プラットフォーム

ライフサイエンス業界におけるサプライチェーン各社が提供する製品・サービス情報を閲覧、発信できる専門ポータルサイトです。最新情報を様々な方法で入手頂けます。

海外工場建設情報プラットフォーム

海外の工場建設をお考えですか?ベトナム、タイ、インドネシアなどアジアを中心とした各国の建設物価、賃金情報、工業団地、建設許可手続きなど、役立つ情報がここにあります。

※関連サイトにリンクされます