「マラソン」第11回

27 2日連続「京一」へ
ウルトラトレイルマウントフジは、4月下旬に開催される。
2024年のウルトラトレイルマウントフジもつい先日開催されていた。
とても華やかな大会だ。

当時の私は、100mileレースを完走するためには3カ月前からしっかり練習する必要があると考え、1月から山に入り練習することとした。
あまり雪が降らない京都南部と言えど、冬の山の上は雪がある。
ただ、意外と雪があってもしっかり着込んで行けば大丈夫であった。
1月中旬、久しぶりに山を走った、50キロほどだろうか。
結構しんどい。
いつもだが久しぶりが一番きつく感じる。
ただ、その後、身体が出来上がりそこまでしんどくなくなるのだ。

私は、週末ひたすら京都一周トレイルに繰り出した。
SNSで、いつも比叡山のとあるモニュメントを撮影した画像を投稿していたら知り合いから「比叡山の主」と言われるようになった。

少しずつ山を走ることを繰り返すうちに身体とともに自信がついていった。
そして3月、私は初めて土曜日、日曜日ともに「京一」を行うことを決意した。
京都一周でも65キロほどある。2日で130キロ強だ。
果たしてまともに走ることができるのか。

28 京一、一日目
決行しようと思っていた土日に近づいてきたが、土曜日が生憎の天気のようだ。
雨の中、京都一周を独りで走るのはなかなか精神的に辛い。

こんな時の「うしろださん」だ。

サブ3塾でともに走り、その後も時々一緒に走っていた。
うしろださんに、その週半ばに京一へのお誘いをしたところ、躊躇なくOKの返事が来た。
さすが100マイラーのうしろださんだ、雨の中でも京一くらいは軽いものなのだろう。

朝6時に伏見稲荷をスタート、むしろ雨のおかげで足場が緩み足には優しいくらいであった。
3月になると寒さも和らぎ、比較的走りやすい。
うしろださんのおかげで、しゃべりながら進むとあっという間に行程が進んで行く。

無事、12時間ほどで土曜日の「京一」を終えることが出来た。
次の日の京一に備えてその日の夕飯はたらふく食べた。
練習でこれまでも土日ともにロングトレイルに繰り出していたが、土曜日の夜に相当ご飯を食べないと日曜日にヘロヘロになることがわかっていた。

そして日曜、連続の京一、果たして無事に行けるのか。
不安と期待が入り混じる。
朝が早いので、早めに就寝することにした。

 

 

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