「マラソン」第9回

2024/03/08 その他

京一~山を走る⑨~

22 東京2年目、ウルトラトレイルランニングに挑戦
マラソンでは目標が達成できなかったが東京での生活も1年が過ぎていた。
仕事は忙しいものの慣れてきたため、余裕が生まれてきた。

 「東京に折角来たのだから、したいことをしよう」

東京は、新幹線や飛行機のアクセスが本当に良い。
京都であれば、飛行機に乗るのは一苦労だ。
東京からであれば、長野や北海道など、本当に行きやすい。
そのため、東京2年目はどんどん行きたいところに行こう、ということを決めた。

その時に思っていたのがウルトラトレイルランニングに挑戦することだ。
「信越五岳トレイルランニングレース」
トレイルランニングの先駆者、石川弘樹氏がプロデュースする信越地域に広がる五山の周りを巡るレースである。
現在は、110キロと100mile(160キロ強)のカテゴリがある。
私は110キロにエントリーすることにした。

この時点で、私のトレイルランニングレース最長距離は38キロだった。(レース以外では京都一周トレイルでの約80キロが当時、最長)

信越五岳は9月頃に開催され、22時間で110キロの山道を走り切らなければならず約半年で、110キロをしっかり走れるようにならなければ完走ができない。
しっかりと練習をする必要があった。

ただ一方で、東京は山が遠い。
そのため一時間かけて高尾山などに行くぐらいなら、むしろ長野などに行ってしまうほうが良いだろうと思い長野などのレースを練習とすることを決意した。

その結果、その年は、25ものレースに出場した。
土日で連続レースに出たこともあった。

例えば土曜日に長野の北部で40キロのトレイルランニングレースに出た翌日、長野の南部で42.195キロのフルマラソン(ロードはあるが山を登って下る)に出たこともある。
無理やりでも距離を積んでいくと決め、そしてレースならさぼらないだろうと思い、どんどんレースをこなしていった。

7月には、北海道の70キロのレースなどをある程度の時間で完走するまでになっていた。
その後、やはり無理が出たのか調子を崩したが、そこで無理はせず9月の信越五岳を迎えた。

 

 

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執筆者について

京一(仮称)

経歴

GMP関係の仕事に従事、講演・執筆なども行っている。
7年ほど前、山登りに誘われたことをきっかけにトレイルランニングに没頭。
その傍らフルマラソンやトライアスロンにも挑戦。
100mile(約161キロ)のトレイルランニングレースを走るまでとなり、トレイルランニングが人生を変えるきっかけとなった。
その人生が変わっていく軌跡を仕事の傍ら紹介するため記事にしたためている。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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