「マラソン」第6回

2023/12/01 その他

京一~山を走る⑥~

14 2回目のフルマラソン
途中、トレイルランを挟みながらも依然としてマラソンの練習はしていた。
サブ3塾も第2期を迎えていた。
秋のフルマラソンシーズンが終わり、冬のフルマラソンシーズンを踏まえてサブ3塾が帰ってきたのだ。
講師は、もちろんアオキさん。
メンバーは一新されたのだが、第一期落第生として、「うしろださん」と私は、第2期も参加することとした。
第2期メンバーは、人数も増え、そして若い人も入ってきていた。
練習を重ねる中で2回目のフルマラソンを迎えることとなる。

残念ながら1回目のフルマラソンは打ちのめされたが、まつうえさんのサブ3などを間近で見て、2回目のフルマラソンも大いに自分に期待していた。

その時の実力がわかるものとしては、例えば初マラソンの1週間後の10キロ走で、私は40分を切るタイムをたたき出していた。
サブ3塾のはじめての練習会で50分を切れなかった私が、である。

年があけ、新春早々に川沿いで行われるフルマラソンの会場に私は向かった。

前回も持っていたのだが、今回も秘密兵器を持ち込んでいた。
それを摂取すると30分間だけ、フルブーストがかかったように走れるらしい。
ただ、「最後」に使わないといけない。
最後の力を出し切るものだからだ。

そして足攣り対策として、他の兵器も持ち込んだ。

2回目のフルマラソンがスタートした。
川沿いということもあり、風がすごい。
特に横殴りの風であり、斜めに走っているような感覚だ。

ただ、1回目のフルマラソンより人も少なく走りやすい。
順調に中間地点であるスタート地点に戻ってきた。
この後、スタート地点を通り過ぎて、あと半分。
スタート地点兼ゴール地点ということもあり、知り合いも含めた応援で元気が沸いた。

「いくぞ!」
中間地点で、1時間半と少しかかっていたが、ここからもしペースを上げられたら…。

「よし、足攣りを防止するための兵器を投入だ。」
右側のポケットに手を伸ばし、それを摂取した。

「ん??なんか変な味だな~」
この足攣り防止の兵器は、何回か使ったことがあるから味は知っている。
ただ、何故だか味が違う。

「おかしいぞ…、まさか…」
そのまさか、だ。

最後に使うはずの秘密兵器を間違って、中間地点で投入してしまったのだ。

その効果はあったように思うが、一方、ここで出し切ったらつぶれる…というジレンマにより加速もできず、そして、30キロ以降は初マラソンと同じようにズルズル後退。

ただし、タイムは3時間13分ということで、初マラソンから25分程度のタイムが更新できた。
その点は良かったが、やはり中間地点での失敗が悔やまれる。

「次回こそは!!」

そのシーズン最後のマラソンが約2か月後に控えている。
そこに希望を持ちながら、その後も練習に励んだ。

 

 

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執筆者について

京一(仮称)

経歴

GMP関係の仕事に従事、講演・執筆なども行っている。
7年ほど前、山登りに誘われたことをきっかけにトレイルランニングに没頭。
その傍らフルマラソンやトライアスロンにも挑戦。
100mile(約161キロ)のトレイルランニングレースを走るまでとなり、トレイルランニングが人生を変えるきっかけとなった。
その人生が変わっていく軌跡を仕事の傍ら紹介するため記事にしたためている。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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