【第5回】電気/電気設備のなぁぜなぁぜ

2025/01/31 施設・設備・エンジニアリング

施設・設備・エンジニアリング省エネPM(プロジェクトマネジメント)

前回より引き続き、工場における電気設備設計のポイントについて。

こんにちは。

シーエムプラスの中村です。
 今回の「電気/電気設備のなぁぜなぁぜ」は前回の続きとして、工場における電気設備設計のポイントのうち弱電設備を中心にお話ししたいと思います。
 工場で必要な弱電設備は、電話からLAN、セキュリティにいたるまで重要な要素の設備が数多くあります。これらの設備は明確なイメージ が無ければ要否の判断が難しくなります。したがって具体的な工場内部のイメージを持つことが大切です。

電話設備
 工場で使用する電話設備には、電話機そのものから配管配線が含まれます。スマートフォンの普及によって固定電話の利用は減少傾向にありますが、その一方で、建物内でのスマートフォンの電波状況を改善するために、携帯電話不感知対策が求められる場合があります。例えば、地下においても携帯電話を快適に使用できるように、キャリアごとにアンテナを設置することが一般的です。こうした対応は施主が契約する携帯電話会社と協力する必要があり、事前の計画が非常に重要です。

情報通信設備(LAN設備)
 工場で使用するネットワーク関連の機器と配管配線は、情報通信設備として不可欠です。これらは、業務の効率化やトラブル時の迅速な復旧を可能にするために、ネットワークを用途別に系統分けすることが求められます。例えば、事務、製造、物流といった機能ごとにネットワークを分けることで、障害が発生した際の影響を最小限に抑えることができます。また、配線自体を冗長化することも大切です。機器選定や工事区分においては、施主の要件に合わせた仕様の確定が必須です。場合によっては施主 から直接機器を発注した方がメンテナンス費用も含めコストメリットが大きい場合もあるのでよく検討ください。

 

 

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執筆者について

中村 一久

経歴

株式会社シーエムプラス エンジニアリング事業本部 シニアエンジニア(電気)
第三種電気主任技術者


1996年に電力系電気設備工事会社入社し、建築電気設備の設計・積算、施工管理に従事。大型商業施設・オフィス高層ビル・工場・データセンターを経験。
2021年に株式会社シーエムプラスに入社、プロジェクトの概念設計・基本設計・CM業務に携わっている。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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