エッセイ:エイジング話【第70回】

左折車は危険だ!

 薄暮の横断歩道で轢かれそうになりました。そもそも、歩行者が信号を信頼し渡る歩道内へ、車が突如侵入するのは納得出来ないことです。京都の鴨川に架かる四条大橋の袂には線路横断歩道があり、信号付遮断機が在りました。ここは青信号中に歩道内に電車が侵入することは在りません。在ったとしても、信号を無視した運転手へは懲罰が課されるでしょう。ただ1987年昭和最後の年に、京阪電車の線路は地下へ潜ったのを機に遮断機付き横断歩道は廃止されました。

 ところが、車道と交差する歩道は、左折車も右折車も信号無視に成らない矛盾があります。歩行者優先がルールで在っても、守らなくても懲罰は受けません。遮断機設置が出来ないのなら、せめてパトライトにより車侵入を歩行者へ知らせる策などを講じて貰いたいです。パトライト:点滅したランプが回転し危険を知らせる機器
 自転車に乗った学童が、左折して来たトラックに家族の目前で曳かれた悲惨な事故を忘れられません。呆然とする家族へかける言葉は永遠に見付かりませんし、学童を轢いた運転手の生末を考え、車道歩道の接点問題を取り上げます。
 交通渋滞解消いわば効率優先が人の命を脅かしています。強い立場で運転台に座る側は、ハット危険を察知しても直ぐ忘れます。なぜなら衝突してもセイフティバックが身を守ってもくれるからです。

 弱い立場の人へ自動車会社が配慮するならば、セイフティバックはボデー外側へ設置すべきではないでしょうか? 小学生頃でしたが、京都市街を走っていた路面電車の運転台の下にはネットが付いていました。
 これは線路に飛び込んだの人命を救う為だとで訊きました。古都市街を走る路面電車は、しっかりセフティネットが配慮されていたのです。

 

 

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