製薬会社MRとは一体何か?【第18回】
MRが実施する説明会の実態とは!?
GMP Platformに18回目の記載となります。
塩野義製薬MR→コントラクトMRからヘルステック企業を経て起業し、現在はYou Tubeチャンネル(にしまファーマ) を運営しながら、医療系人材紹介会社を経営しております。
MRが医師に情報提供を行う方法は訪問による面談だけでなく、お昼などの休憩時間にお弁当を提供し説明会という形で実施させてもらうケースもあります。説明会は普段じっくりと製品の説明時間がとれない場合に大変有効だったりします。今日はMRが行う説明会に関する実態をお話します。
■どんなとき説明会をしているのか?
新製品が発売したとき、処方選択に影響するような新たなデータが出たときやMR側の思惑で停滞している施設で説明会をきっかけに先生の考えを引き出したいといったときに説明会をお願いしていました。少ないですが、病院で新製品採用の検討のため説明会がセットされるケースもあり、関係者に製品説明を行いそこで最終の採用が決まるといった緊張する場面もありました。説明会では本社から支給されたスライドを使用して実施します。先生のキャラクターや目的いただいた時間に合わせて使うスライドや順番を調整して準備します。(私がMRをしていた時の話で、今はコンプライアンスの面でスライドの順番を変えられないケースが多いかと思います。)MRの新人研修でも説明会の練習はみっちり行い、現場に出た後も営業所で先輩に見てもらっていました。
説明会は非常に重要な情報提供の場のひとつですが、それが目的じゃないケースもあったりします。
■説明会ならぬ弁当会・・?
説明会を初めて実施して一番驚いたのが、「こんな高いお弁当を出すの?!」ということでした。MRが提供する弁当は医療用医薬品プロモーションコードなどに基づいて、利益供与を避けるため金額が設定されています。製薬会社によって若干の違いはありますが、一般的には3,000円を上限にしている場合が多いです。学生時代に大学の食堂で食べたり、コンビニの弁当を買っていたりした身としては、1個2,000円に近い弁当が存在し、経費として提供できることが衝撃でした。先生やコメディカルの方も説明会よりも弁当を楽しみにしていることがあり、説明会中も弁当をもくもくと食べられて質問はないまま静かに終了・・といったこともありました。ただ、先生と話す機会ができたり、施設の関係者と仲良くなったりと関係構築を目的として実施することも多々ありました。
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