【第7回】ハラルの基礎とハラル認証、イスラム教徒マーケット分析

2024/07/12 食品

インドネシアのハラル(ハラール)認証「BPJPH」について。

インドネシアのハラル認証BPJPHとは【食品ハラルビジネス進化論~ハラル認証原料編】

こんにちは、ハラル・ジャパン協会の川本です。
今年は(も?)心地よい春の気候が短く、あっという間に夏の暑さがやってきた感じがしますね。暑い日を過ごしたと思ったら翌日は雨と気温差で寒さを感じたり・・・。皆様におかれましても、体調管理、水分補給など十分にお気を付けいただき、より良いお仕事を継続していただければと思っております。時には休み、心を落ち着かせるのも一つの方法です。のんびりとしたお国柄の人たちを見習うのもたまには良いかもしれません。心と体のバランスがきちんとしているのが一番です。さて、前置きはここまでにして、今回はインドネシアのハラル(ハラール)認証「BPJPH」について解説していきます。インドネシアのハラル認証を学ぶと、ハラル認証ビジネスの本質が見えてきます。

2024年問題勃発?!インドネシアのハラル認証が大きく変わる

インドネシアのハラル認証制度はジョコ大統領が就任した2014年から大きく動き出しました。延期・移行期間を経て、2024年10月17日より完全実施されると公式に政府コメントが出ています。
では、現在のハラル認証機関・監査機関などはどうなるのか? LPPOM MUI(インドネシアウラマー評議会の食品・医薬品・化粧品研究所)などは認証機関から監査を行う団体になりました。したがって認証を発行するのは、国の機関であるBPJPHのみになります。 監査する認証団体は複数ありますが、日本向けに認証を行うのは上記のMUIを含めて4団体となりました(6月末現在)。一方でこれまでと同様に日本の認証団体(相互認証)もBPJPHと契約をし始めています。今のところ1団体のみが認められていますが、徐々に団体数が増えていくと見込まれます。認証団体により監査できる製品のカテゴリーと初期費用、更新費用が異なりますので、注意が必要です。事前に良く調べて(もしくは問い合わせて)認証を進める必要があります。BPJPHから直接認証を受けることで大きなメリットを享受できることもあります。自社工場における新製品やリニューアルの頻度などで変わってきますので、詳しく知りたい方はご相談ください。

BPJPHロゴ商品

 

 

2ページ中 1ページ目

執筆者について

川本 浩二

経歴

一般社団法人 ハラル・ジャパン協会 ハラルビジネスコンサルタント


略歴
大学(農学部農芸化学科)卒業後、食品メーカーに入社。数回食品業界内の企業に従事。

食品原材料・添加物の技術営業(増粘多糖類、香料など)
流通PB商品の開発および品質管理業務。クレーム対応やOEM工場の管理、PB商品開発の技術的部分のコントロールなどを行う。
食品業界誌、新聞の記者および編集。食品安全や分析なども取材範囲。
 

趣味は写真撮影、ボウリング、映画鑑賞など。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

セミナー

2025年2月26日 (水) ~ 2月28日 (金)

GMP Auditor育成プログラム第19期

2025年6月16日(月)10:30-16:30~2025年6月17日(火)10:30-16:30

門外漢のためのGMP超入門

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

株式会社シーエムプラス

本サイトの運営会社。ライフサイエンス産業を始めとする幅広い産業分野で、エンジニアリング、コンサルティング、教育支援、マッチングサービスを提供しています。

ライフサイエンス企業情報プラットフォーム

ライフサイエンス業界におけるサプライチェーン各社が提供する製品・サービス情報を閲覧、発信できる専門ポータルサイトです。最新情報を様々な方法で入手頂けます。

海外工場建設情報プラットフォーム

海外の工場建設をお考えですか?ベトナム、タイ、インドネシアなどアジアを中心とした各国の建設物価、賃金情報、工業団地、建設許可手続きなど、役立つ情報がここにあります。

※関連サイトにリンクされます