製薬会社MRとは一体何か?【第6回】

2023/06/02 その他

西 雅貴

コントラクトMRが主役の時代が到来する?

コントラクトMRが主役の時代が到来する?


GMP Platformに6回目の記載となります。
MR→コントラクトMRからヘルステック企業を経て独立し、現在は個人のYou Tubeチャンネル ( にしまファーマ ) を運営しております。

今回の連載では『コントラクトMR』に焦点を当てて、執筆させていただきます。
まず、コントラクトMRとは何か?という点ですが一言で「製薬会社に派遣されてMR活動をするMR」のことを指します。

コントラクトMRは、CSO(Contract Sales Organization)という医薬品の販売業務を受託している機関に雇用されています。
製薬企業と雇用契約を結んでいるわけではなく、製薬企業と派遣契約を結びコントラクトMRがMR活動に従事している状況です。

本連載では、このコントラクトMRが主役となり、今後活躍することが示唆されている点について触れていきます。

理由は様々な側面から「コントラクトMRを使いたい」という企業が増えているためです。
どのような側面からニーズが高まっているのかをお示しする前に、まずはコントラクトMRを取り巻く現状について整理します。


上記図は、2022年に日本CSO協会が出した国内CSO事業に関する実態調査-2021年より抜粋したデータです。

ご覧のように、現在コントラクトMRの全体の数は2021年時点で約3,500人程度、アウトソーシング率は6.4%となっています。
コントラクトMR全体の数自体は微増という状況ですが、注目いただきたいのは「CSO活用企業数」の点です。
現在は138社もの企業がCSOを使って営業活動を委託していることが分かりますね。
(上記グラフには、コントラクトMR以外にも医療機器、MSL、エデュケーション・ナースといった職種も含まれています。)

5年前の2016年時点では103社でしたが、右肩上がりに活用したい企業数が増えていることが分かりますね。

では、どのような側面からニーズが増加しているのか記載します。
 

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執筆者について

西 雅貴

経歴

2015年3月に長崎大学を卒業し、新卒で塩野義製薬株式会社にMRとして入社。
その後、2019年10月にコントラクトMRに転職し、1年間の勤務を経てMRからキャリアチェンジ。
2020年からヘルステック(医療IT)企業へ入社し医療業界のDXに携わる。
2023年5月ににしまファーマ株式会社を創業。 
医療業界の転職支援に特化した人材紹介会社を運営している。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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