品質統計入門
~プロセスバリデーションと製品年次照査への応用~
効果的な医薬品の品質確保のために、製造工程の正しい評価と理解について統計を活用しましょう
※本セミナーは、アーカイブ配信の申込が可能です
講演者
スタット・イメージング・ラボ
代表 福田 晃久 氏
日程
2024年11月13日(水)10:00-16:30
受講形式
オンライン
開催場所
Web(Liveオンライン配信)
開催概要
1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
●申込締切:2024年11月5日(火) 15時
●講演資料:テキスト郵送(郵送料金は受講料に含む)
●よくあるお問合せ一覧はここをクリック
●Web(オンライン)セミナー申込要領を必ずご確認ください。
■アーカイブ配信をご希望の場合
●利用料:上記受講料に加えて、1名につき9,900円(税込)のオプション料金が追加されます。
●視聴期間:2024年11月20日(水)~2024年12月3日(火) ※期間内、繰り返し視聴が可能です
●申込方法:申込フォーム「3お支払情報 連絡事項」欄に【アーカイブ配信オプション付】とご記入ください。
●備考:
・本オプションを希望され、複数名同時申込された場合、全員がアーカイブ配信付のお申し込みとなります。
・講師との質疑応答は当日のLive受講(Web)のみとなります。
・原則として当日の質疑応答はアーカイブ配信からカットされます。
■セミナーポイント
GMP/GQPを効果的に進めるには製造工程の理解が不可欠です。実際PIC/Sガイドラインでも、プロセスバリデーション(PV)の目的は工程の理解にあると明言しています。これはメカニズムの定性的な理解に止まらず、因果関係を定量的に理解することを意味しています。しかしPVはたった3ロット、運転免許で言えば仮免に過ぎません。工程の本当の姿(実力)は定常生産品で評価すべきです。これがAnnual Product Reviewの大きな目的です。
ところが多くのレポートは単にデータを羅列したものか、せいぜい折れ線グラフ止まりです。観察されたデータが規格に入っていれば「問題なし」で終了。これではせっかく手間暇かけて収集したデータが勿体無いです。勿体無いだけでなく、場合によっては回収リスクを見逃すことにもなりかねません。本コースでは、実際にデータを用いて統計的方法の具体的な適用方法、考察のポイントなどを解説していきます。
■備考
各自PCにおいて講義中にExcelをご利用いただいても結構です。
→事前にExcelのアドインツールである「データ分析」をインストールください
→開催近くになりましたら演習用のExcelデータを配布いたします(受講者全員)
→講師のExcel処理が見られますのでご自身の演習は必須ではありません
■セミナーキーワード
プロセスバリデーション、製品品質照査、統計、工程能力指数、トレンド評価、規格の妥当性
■講演プログラム
1.基礎の基礎を徹底理解する
1)全体像を把握するには「ヒストグラム」が一番
2)「標準偏差」とは、ばらつきの数値化のこと
3)集団の中での相対的な場所は「規準化」で表現すべし
4)規準化を誰にでもわかる表現に変換する方法(正規分布表)
2.信頼区間を深掘りする
1)意外に深い「平均値」の本当の意味合い
2)平均値のばらつきが「標準誤差」と呼ばれる理由
3)推定に保険をかける(t分布表)
4)95%信頼区間は「真の値を95%の確率で含む範囲」と言うけれど
5)モンテカルロ・シミュレーションで検証する
3.潜在的な規格外れを考察する
1)工程能力指数とは
2)分析精度が悪いと規格外れのリスクが増える!
3)規格の妥当性は工程能力指数で評価
4.トレンド評価の基本
1)トレンドを視覚的に把握する最強ツール(管理図)
2)計量データはXbar-R管理図で(管理限界線の計算方法)
3)管理図を上手く使うポイントは群分けにあり
4)平均値の管理外れが多発した場合の対処(Xba-Rs-R管理図)
5.製品品質のばらつきの構造を理解する
1)ばらつきは階層構造
2)枝分かれ分散分析の考え方(管理図 vs 分散分析)
3)枝分かれ分散分析の結果の解釈
6.プロセスバリデーションへの応用
1)PIC/Sガイドラインが求めていること
2)プロセスバリデーションのデータは枝分かれ構造
3)プロセスバリデーション結果のまとめ方
7.トレンド評価各論
1)定量
2)製剤均一性試験
3)類縁物質(n=1の場合)
4)溶出試験
8.計数データ(二値データ)のトレンド評価
1)不良個数の分布
2)二項分布の正規近似
3)不良率の管理図
4)不良個数の管理図
5)欠点数の管理図
9.Q&A
※質疑応答は講義中随時、受け付けます。分からない点が出てきた時点で、できるだけご質問ください。
【福田 晃久 氏】
■略歴
・1979年 上智大学理工学部 化学科卒(工業物理化学研究室)
・1979年 日本グラクソ株式会社(現GSK)入社、今市工場品質管理部配属
・1987年 日本科学技術連盟 品質管理ベーシックコースを主席で修了
・1988年 日本規格協会 実験計画法セミナー(品質工学)を次席で修了
・1991年 日本グラクソ株式会社(現GSK)開発本部
メディカルデータサイエンス部 課長
・2001年 グラクソスミスクライン株式会社 製剤研究センター 課長
・2003年 ノボ ノルディスクファーマ株式会社
郡山工場 品質管理部/品質保証部 部長
・2013年 共和薬品株式会社 信頼性保証本部
本社品質保証部/三田品質保証部/品質保証推進部 部長
・2019年 スタット・イメージング・ラボ 代表
■専門
・物理化学
・統計的品質管理
・医薬品の品質管理、品質保証(特にGMP分野)
■本テーマ関連学協会における活動
・品質強化のためのGQP・GMPセミナー(2008年 日科技連)
■注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
【申込時】
●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
●定員に達し次第、申込を締め切ります。
●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。
【セミナー当日】
●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。