GMP工場の設備設計および維持管理のポイント

2024/09/04 施設・設備・エンジニアリング

GMP(医薬品) 施設設備 施設・設備・エンジニアリング 設備保全

社内にユーザーエンジニアリングの知識・経験の蓄積・継承がない?
保守点検体制のために何を理解し、実行すればよいのか?

講演者

医薬品GMP教育支援センター
代表 高木 肇 氏

日程

2024年11月12日(火) 10:30-16:30

受講形式

オンライン

開催場所

Web(Liveオンライン配信)

開催概要

●受講料:1名44,000円(税込)
       1社2名以上同時申込の場合、1名につき33,000円(税込)
●申込締切:2024年11月1日(金)15時
●講演資料:PDFデータにて配布いたします
よくあるお問合せ一覧はここをクリック
Web(オンライン)セミナー申込要領を必ずご確認ください


■セミナーポイント
 医薬品企業が新工場を構築する機会は少ない。このため、社内にユーザーエンジニアリングの知識・経験の蓄積・継承がなく、設計をエンジ会社等に丸投げせざるを得ない。さらに多品種少量生産、派遣社員依存の生産体制のために保守点検に手が回らず、事後保全体質となる。この結果、汚染、交叉汚染、ミスの潜在リスクを抱え、保全業者のスケジュールの影響を受ける等、生産性を落としてしまう。まずは、作業者が設備構造を理解し、リスク抽出と改善活動が行えれば、設備トラブルは大幅に低減でき、生産性を上げることができる。
 本講座では、URS作成時の要点、作業者にもできる五感活用による日常点検など、施設設計と維持管理のポイントを具体的な例を挙げて解説する。

■習得可能な事項
・ユーザーエンジニアリング業務とは
・ユーザー要求仕様書(URS)作成時のポイント
・汚染、交叉汚染、ヒューマンエラーに考慮した施設構築
・どのような保守点検体制が望ましいのか
・作業者に行わせる日常点検の例

■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・ICH Q9 品質リスクマネジメントガイドライン
・PIC/S GMP(Annex1、Annex15)ガイドライン
・共有設備内の交叉汚染に関するPIC/S備忘録(PI043-1)

■キーワード
・ユーザー要求仕様書(URS)
・医薬品品質システム(PQS)
・品質リスクマネジメント(QRM)
・保守点検(保全)

■セミナー項目
1.施設構築業務の流れ
 1)施設構築にはGEP(Good Engineering Practice)が必要
 2)プロジェクト業務のフロー
 3)基本計画、基本設計での主要業務

2.ユーザー要求仕様書(URS)の作成
 1)URS作成時に設計時のリスクマネジメントを実施
 2)URSがDQの判定基準になる
 3)URSの留意点
 4)URSの記載項目例

3.建屋設計時の留意点
 1)構造設備への要請事項
 2)交叉汚染に配慮(区画分離、環境清浄度)
 3)洗浄室、内装、倉庫の交叉汚染対策例

4.空調システムの留意点
 1)各種空調システムの特徴
 2)換気回数、差圧設定の留意点
 3)作業者保護の視点
 4)気流の流れを知る(スモークスタディ)
 5)風速の留意点
 6)空調システムの適格性評価の3フェーズ

5.異物混入防止策
 1)原材料中の異物対策
 2)包装室は特に注意
 3)ヒトは発塵源
 4)動作発塵=微小粒子だと侮れない
 5)更衣室の留意点
 6)防虫防鼠対策

6.ヒューマンエラー防止策
 1)ヒューマンエラーの主な原因(エラー原因は多岐に渡る)
 2)エラーを誘引する作業環境例

7.保守点検の必要性と体制づくり
 1)構造設備は劣化するもの
 2)保全組織の各種形態
 3)全面外注化は問題
 4)保全には維持活動と改善活動がある
 5)作業員の点検と業者の保全で対応

8.日常的検証(改善活動)の実施
 1)「自己点検」の究極形は「日常点検」
 2)五感を活用して日常点検
 3)日常点検の基本は「6S活動」、そして10S活動まで拡大
 4)現場では「小さい異常」は日常茶飯事
 5)「異常」と「逸脱」は分けて考えた方が良い
 6)情報の横展開(コミュニケーション)の場は大切

9.作業者に最低限の保守点検教育を
 1)事故原因で多いのは「ねじ」の緩みと「給油」不足 
 2)校正作業

<質疑応答>

 



【高木 肇 氏】
■経歴
 元塩野義製薬株式会社製造本部次長
 経口剤の連続生産技術開発や凍結乾燥注射剤の工業化検討、無菌製剤棟の構築プロジェクト遂行、アンプル注射剤・点眼剤製剤包装一貫工場の工場長、中国を始め国内外関連企業への技術支援業務に従事。
 退職後は国内および台湾の後発医薬品・医薬部外品・健康食品企業の技術支援、ならびにGMP関連書籍の執筆、講演活動を実施。                   
 出版物として「凍結乾燥のバリデーション」(共著)、「GMP・バリデーション事例全集」(共著)、「現場で直ぐ役に立つ製品標準書作成マニュアル」(共著)、「現場で直ぐ役に立つ 実務者のためのバリデーション手法」(共著)など多数。
 



■注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
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