医薬品製造事業関連の知財戦略【第2回】
4. 事業の競合における武器
前回お話ししました知的財産あるいは知的財産権を企業活動における意義の観点から整理しますと、
1)企業活動においては独創的な技術や創作物を生み出し、他社との競争に打ち勝つ必要があります。
2)企業はそのために莫大な投資を行っており、事業化後はそれを回収することが不可欠です。
3)投資の成果である知的財産は知的財産権として保護され、事業上の競合における武器とします。
4)これにより、投資の回収を最大化するとともに、次の研究開発投資へのインセンティブとします。
つまり、企業は、開発した製品の性能、形状、名称などといった知的財産を財産権として確保し、製品の優位性を独占することによって他社製品との競争に打ち勝つことを目指すことが可能になります。この意味で、知的財産権は、企業にとっての武器、それも「知」を使う武器であるともいえます。
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