エッセイ:エイジング話【第59回】

稀な体験と稀な微粒子

 まさかの体験をしました。和歌山県に上陸した大型台風7号が去った翌日になる、2023年8月16日の朝に起こった前代未聞な体験です。前日の8月15日は、東海道新幹線が始発から終日運転見合わせる発表が8月14日にあり、止む無く京都滞在を一日延期しました。
 指定券の日付変更は最寄りJR駅へ出向かなくとも、滞在先でいとも簡単に出来るようになりました。当日の朝早く京都駅へ着くと、急遽旅程を変更したであろう多くの外国人旅行者が新幹線八条口(はちじょうぐち)付近に目立ちました。
 さて、8時33分に京都駅を順調に発車したひかり642号は、最初の停車駅へ近づくと、信号停止を繰り返しました。定刻からおよそ10分遅れ9時07分には、米原駅へ到着したのですが、まさか米原駅ホームに6時間も停車する!とは前代未聞の体験でした。
 停車して5分くらい経った頃でしょうか車内アナウンスがあり、「 静岡―三島間において早朝から降り続く雨が激しく米原駅から三島駅の線路上に、のぞみ・ひかり・こだまが何台も停車している。」と伝えられました。
 幸いだったのは、乗ったひかり642号は米原駅のホームに停車しており、ホームへ降り駅構内の売店まで行き弁当とお茶を確保できたのです。

 ホームがない線路に停車したのぞみ号の乗客は、ひかり車両を経由しホームへ移動する配慮もされました。同乗したひかり車両3人掛け座席には、外国からの観光客と思われるグループが座席を向かい合わせに乗車していましたが、異国での稀な体験を楽しんでいるようにも見えました。
 車内アナウンスは同じ口調の情報を繰り返し私はいらつきましたが、外国からのグループ客は各自が、JR東海のホームページをチェックしているようでもあり、意外と冷静にget off? rental car? という声も聞こえてきました。

 およそこの1ケ月後になる9月22日は、昼に南関東で激しい落雷があり、今度は小田原―新横浜間の運転見合せに遭遇してしまいました。前回乗車したひかり号とは異なり乗ったひかり654号は、三河安城駅の少し手前の線路上での停車となりました。

 慣れは恐ろしいもので1時間半位の停車はいらつくことなく、車内でタブレットPCを開き車内販売でチョコアイスもゲットし寛いでいました。

 

 

執筆者について

経歴 ※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

コメント

コメント

投稿者名必須

投稿者名を入力してください

コメント必須

コメントを入力してください

セミナー

eラーニング

書籍

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

※関連サイトにリンクされます