【第1回】空調エンジニアって、エアコンをつけるだけじゃないよ
家庭用エアコンの豆知識 温度制御だけ
身近な家庭用空調設備を題材にした空調システム講座です。
受講対象は、空調システムの原理を知っておきたいという方のための初級ビギナー講座です。製薬製造施設など高度な空調システムをがっちり学ぶのではなく、空調の基本原理を学ぶ講座です。身近な家庭用空調設備を題材にすることで、自分事として日常生活にも応用していくことを狙います。今回はその第1回目の授業です。
なお、分かり易さ並びに授業の雰囲気を表現しており、スラングな砕けた表現もありますことをご容赦ください。生徒役は、弊社GMP Platform の事務局(空調システムなどまったく知らない)です。
講師:空調エンジニアって、エアコンをつけるだけと思っているのではないですか。
生徒:そうでしょ。いまさら、なんですか?
講師:家庭用はエアコンぐらいだけど、ビルや生産施設向けだと、いろいろな種類の空調機があるのですよ。それで、春夏秋冬の外気温が変わるなかで、室内温度・湿度・清浄度をコントロールしているのです。
生徒:なんだか難しそうな話ですね。わたしは、文系ですが大丈夫ですか?
講師:文系向きの講座ですよ。初級ビギナー向けの講座なので、空調システムの原理を説明するのに自分自身にとって身近な事柄が分かりやすいので、家庭用エアコンを事例に説明しようと思うけど、いいかな。
生徒:いいですね。
講師:1回目は、『家庭用エアコンの豆知識、温度制御だけ。』というテーマです。
生徒:えっ、やっぱりエアコンをつけるだけじゃないですか。
講師:まぁまぁ。家庭用を事例にするので、まずはエアコンの話からだな。
いま、ちょうど夏だから暑い季節の話をしよう。家に帰ると自分の部屋が暑いから、エアコンをつけるけど、設定は、温度しかないですね。あと風量ぐらいかな。エアコンで、室内温度を設定すると、その温度に設定しようと動き始めるよね。例えば室温28℃だと、エアコンの送風温度は、室温よりも低いんですよ。そうだな、夏の日中だと18℃ぐらいになる。この温度差を吹出温度差ΔT(デルタ・ティー)と呼んでいるよ。
いま、ちょうど夏だから暑い季節の話をしよう。家に帰ると自分の部屋が暑いから、エアコンをつけるけど、設定は、温度しかないですね。あと風量ぐらいかな。エアコンで、室内温度を設定すると、その温度に設定しようと動き始めるよね。例えば室温28℃だと、エアコンの送風温度は、室温よりも低いんですよ。そうだな、夏の日中だと18℃ぐらいになる。この温度差を吹出温度差ΔT(デルタ・ティー)と呼んでいるよ。
生徒:ΔT・・・・・。話が分からなくなってきましたが、TT兄弟、の片方がΔになったんだ、って覚えればいいね。
講師:正解!(そんな、わけない。)
18℃だと、エアコンからの直接の空気は冷たいよね。それで、部屋を一巡するうちに、窓・壁からの熱などで温められて、部屋全体の室温が28℃になるってことなのです。
18℃だと、エアコンからの直接の空気は冷たいよね。それで、部屋を一巡するうちに、窓・壁からの熱などで温められて、部屋全体の室温が28℃になるってことなのです。
生徒:じゃあ、エアコンに直接あたっていた方が、涼しいね。
講師:正解。でも、ずっとあたっていると、冷え冷えになって体が冷たくなるでしょ。だから、直接あたらず、室温にいた方がいいよ。
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