エッセイ:エイジング話【第60回】
きらいなもの
きらいものに団体(だんたい)があります。宗教は無くてはならない存在だと認識しますが、こと宗教団体は平和な生活を人が営むに、支障をきたす出来事を起こしたことを歴史から知りました。
宗教団体どおしの軋轢(あつれき)は抗争へ進み戦争へ至りました。現在も、神に対する考えの相違が発端となり国家間のいざこざが続き、近い未来に妥協することは困難な見通しだと言わざるを得ません。
人は神と1対1で向き合うことは出来ないものなのでしょうか?これまで歴史上の権力者達は、自らの都合で信仰心を利用したり、特定の宗教団体を保護したり逆に弾圧したりしたことを歴史上から知りました。
記憶に新しい、過度な信仰心を持った親が宗教団体へ膨大な献金を繰り返し、家族を蔑ろにしたことが発端となり、最終的に首相を襲撃する事件に至ってしまいました。襲撃犯を追い詰めるまでに至った宗教団体との過度な係わりを異常な現象と見做し、防ぐ手がなかったのか?悔まれます。
さて、COVID-19感染が影を潜め始めた2023年5月連休明け京都駅を訪れた時、駅構内に制服姿の生徒達が、手荷物を横に団体のスペースを確保しており、ここへキャリーケースを持った旅行客が新幹線ホームへ登ろうとし、動線上で支障をきたしていました。
COVID-19(コヴィッドナインティーン): 新型コロナウイルス感染症の正式な名称、2019年に中国武漢で見付かり世界中で死者が発生した。2023年9月現在終息せず、新たな感染者があり第9波とも言われる。
一方で、外国旅行客層は様変わりしました。昭和の時代に京都へ来場する外国旅行客は、新幹線八条口(はちじょうぐち)からタクシー乗り場へ向うか、団体客ならばチャーターしたバスで二条城(にじょうじょう)か金閣寺(きんかくじ)龍安寺(りょうあんじ)観光へ向かうのが定番でした。
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