経歴 10年強、製薬会社にて細胞工学(バイオプロダクツ製造研究)を行った後、商社などを経てバイオベンチャー経営に携わる。基礎研究から臨床、ライセンス、財務、法務、営業にわたり企画開発を行うことによって、経営を再構築させることを得意とする。現在、大学にて「実社会に役にたつ経営学手法」をテーマに教鞭を行う。
2015/03/23 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第12回(最終回)】
数字遊び最後の項目、勝手理論(著者がかってに言っている理論)の二つ目です。 3・30・300の理論 これは会社の規模の話です。 はじめにこの理論に行きついたのがベンチャーの企業から成長の過程を検討していた時でした。 会社を立ち上げて、売上を上げようと思ったとき、一円でも売ると言うことがまず思い当
2015/01/26 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第11回】
勝手理論 今回の数字遊びは、私が勝手に考えた理論ですので、勝手理論と名付けます。別に命名は必要ないのですが・・・。 この理論が、正しいと思われるが間違いと思われるか、ご自身でご判断ください。 7:3の理論 この数字は個人的には非常に正しいと思っています。 これは、プロジェクト構築理論です。 人が
2014/08/25 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第10回】
数字の魔法 株の世界でも、為替の世界で、統計上と言いながら根拠のない数字で相場が動くことがあります。スポーツの世界でも同様に、何連敗が最大とか、背番号など験担ぎが多いものです。アメリカンフットボールでは、試合中継中に多くの数字が出てきます。かなり意識していることがわかります。 ビジネスの世界でも
2014/07/28 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー 【第9回】
起業意識 大学における経営学の授業で心掛けていることは、"学生に起業の意識を持ってもらいたい"と言う点です。 その理由は二つあります。ひとつは、若いうちに起業するという意識を持って生活して欲しいからです。ただ漫然と授業を受け就職をし、会社で駒のように働くのではなく、自分に何が
2014/06/16 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー 【第8回】
株主はやはり重要 株主の権限と会社に与える影響は大きくなっていると思います。最近もモノを言う株主の話題がニュースになることが多いです。 保守的であり鎖国的な日本の会社も徐々ではありますがグローバル化の中で変化しつつあるのでしょう。 残念ながら私はオーナー社長の経験がなく、出資者の多い会社での雇わ
2014/03/10 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第7回】
いまさらですがコミュニケーションは重要 コミュニケーションが非常に大切なことは誰もがわかっているのですが、これほど難しいことはありません。 コミュニケーションを取るために話をするということが、まず一歩です。言葉は発しないと絶対に伝わりません。「目や後姿を見て理解しろ」と言われることがありますが、
2013/10/14 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第6回】
またまた経営学側面? 最近の経営学は、戦略設計や財務改善より、心理面に重点を置いていると思います。会社といっても、所詮 人の集団。どうすれば、人が動いてくれるか? そこで、リーダーシップ論、コミュニケーション論、モチベーション論が多くなっています。理論はおなかいっぱいなのですが、相手は人ですので理論
2013/07/16 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第5回】
経営学・・・ 現在、経営学の講義をさせていただいています。ほとんどの学生からは「よくわからない」、「字が汚い」など酷評を受けておりますが、中には「おもしろい」といっていただける方もおります。このような学生が何人かおり、授業後に質問に来たり悩みの相談に来たりすると、講義を続けていて良かったと本当に思い
2013/04/30 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第4回】
はじめに 今から10年ほど前、私のようなものに経営を任せて良いと思っていただいた奇特な方がいらっしゃいました。当時は、大きな会社で部門長を任された経験があるわけでもなく、自分で出資して会社を作ったわけでもなく、もちろん社長の経験があったわけでもない状況で、社長というものをスタートしました。社長をやっ
2013/01/21 AD 製剤
バイオ医薬品とベンチャー【第3回】
1.医薬品研究の過酷さ 前回の記事にて、医薬品研究が、以前に比べて候補物質を見つけることの困難さと開発費用の増大によって難しくなってきていると説明しました。 候補物質を見つけることの困難さの理由として 1.多くの分野ですでに医薬品が既に存在すること 2.既医薬品より有効性が及び安全性を高