医薬品工場建設のノウハウ -プロジェクトの成功に向けて-【第2章-2】

2015/12/10 施設・設備・エンジニアリング

プロジェクトを成功に導くための手順について、ユーザー(製薬会社)の視点で紹介する。

第2章 PJ計画(PJの仕組み作り)
監修:中尾 明夫河須崎 勝美田中 信夫
執筆:末包 聡史

第2章 目次
2.1 プロジェクトの期間
2.2 プロジェクト遂行基本方針
2.3 プロジェクト遂行組織
2.4 マスター・スケジュール
2.5 動員計画
2.6 プロジェクトの運営方法
2.7 キックオフミーティング

※今回は、2章の後半として、2.5から2.7までを掲載する
 


 

2.5 動員計画
 

次に動員計画について説明する。
マスター・スケジュールとプロジェクトメンバーの役務分担が決まれば、そのメンバーがいつからいつまで必要なのか、社内の関連部門と調整することになる。その時に役に立つものが、マスター・スケジュール、役務分担表、動員計画の三点セットである。
図6は、マスター・スケジュールを基に作成した一般的な動員計画表である。表中の数字は、その月において専任であれば1FTE(Full-Time Equivalent)、半分の仕事量であれば0.5FTEと表現した。0.5FTEで配員されたメンバーは、残りの0.5FTEは、機能別組織下の仕事を行うことになる。

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執筆者について

末包 聡史

経歴 株式会社シーエムプラス 代表取締役社長。
1985年、大手エンジニアリング会社入社。国内外の化学プラントの現場工事管理を経験後、1989年にライフサイエンス系プロジェクト部門に移動、以後20年にわたり、合成原薬、点眼剤、固形製剤、バイオ、注射剤等、多岐にわたる種類の医薬品工場建設プロジェクトにおいて、エンジニアリング・マネージャー、プロジェクト・マネージャー、プロジェクト部門グループリーダーを歴任。
2006年には、プロジェクト・マネージャーを務めたプロジェクトが、ISPE2006年ファシリティーオブイヤー・ファイナリストを受賞。 また、2009年には海外プロジェクト部門に移動し、エネルギー、非鉄関連のプロジェクトで、プロジェクト・コントロール・マネージャー、エンジニアリング・マネージャーとして、メガプロジェクトの運営に携わる。
2015年株式会社シーエムプラス入社。プロジェクト・マネージャーとして、国内ライフサイエンス系プロジェクトを担当。2015年9月取締役就任。2018年4月に代表取締役副社長。2020年7月代表取締役社長に就任。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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