経歴 株式会社シーエムプラス 執行役員。 1級建築士、認定コンストラクションマネージャー(日本CM協会)。 1983年大手エンジニアリング会社入社。大型EPC案件の土木・建築を中心とした国内・海外プラント設計、海外現場管理を経験。エンジニアリング マネージャー、建築部部長代行を経て、2006年同社インドネシア法人社長に就任。700余名の現地社員を率い2014年まで企業運営とインドネシア国内中小案件をリード。海外駐在は、インドネシア、UAE, タイ、イラン、中国、カタール等、延べ15年以上に及ぶ。2016年株式会社シーエムプラスに入社。 国内外固形製剤工場、食品関連工場、医療機器製造設備等において顧客側コンサルタントとしてプロジェクトマネジメント業務(基本設計、ゼネコン引合い・評価、遂行管理等)に従事。2018年4月より現職。
2021/07/30 AD 施設・設備・エンジニアリング
最終回、引き渡し後の留意点について解説をする。
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第10回】
第10回:検収・引渡し後 ここまでお付き合いいただきありがとうございます。いよいよ10回シリーズの最終回です。 施工会社から工場を引き渡され後は、トラブル無く工場運営に集中したいものですが、工場建設は規格品製造ではありませんから、引き渡し後も何等かの不具合が発生することは当たり前と考えましょう。
2021/07/23 AD 施設・設備・エンジニアリング
完成・引き渡し前までに完了させておくべき事項について解説をする。
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第9回】
第9回:完成直前、引き渡し 施設の工事が順調に進む一方で、完成・引き渡し前までに完了させておくべき事項がいくつかあります。ここでは、それらについてお話しします。 当たり前ですが、まずは新工場運営のためのスタッフ確保作業です。工場完成・引き渡しから速やかに工場を立ち上げるため、オペレーションに必要
2021/06/11 AD 施設・設備・エンジニアリング
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第8回】
第8回:契約書の注意点 さて、建築許可が得られたらいよいよ着工となりますが、途上国ではその建築許可を入手するのにヤキモキすることも多いです。基本的なルールはどの国にも存在しますが、運用が曖昧な場合があり、いつ許可を得られるのか確信が持てない場合もあります。 許可日予定の見込みが立たないと工事着工
2021/06/04 AD 施設・設備・エンジニアリング
プロジェクトを成功に導くための手順について、ユーザー(製薬会社)の視点で紹介する。
医薬品工場建設のノウハウ -プロジェクトの成功に向けて- 【第7章-2】
試運転・スタートアップ(PJ Closing) 検収・管理権移転 医薬工場であれば、工事会社役務範囲の「OQ完了」で検収とすることが一般的である。前項で説明されているリーンクオリフィケーションアプローチ(LQA)ではFAT(制作工場試験)、SAT(現場試験)の記録をIQ/OQレポートに最大限活用する
2021/04/16 AD 施設・設備・エンジニアリング
医薬品工場建設のノウハウ -プロジェクトの成功に向けて- 【第6章-2】
詳細設計・建設 ※技術的な話ではなく、PJ遂行について 6.4 実行予算管理 プロジェクトマネージメントとは時間とコストをバーター(交換)しながら全体最適化することであるといっても過言ではない。時には時間をお金で買うという判断も必要となってく
2021/04/09 AD 施設・設備・エンジニアリング
医薬品工場建設のノウハウ -プロジェクトの成功に向けて- 【第6章-1】
詳細設計・建設 ※技術的な話ではなく、PJ遂行について 6.1 PEPの作成・実施 PEP(Project Execution Procedure,プロジェクト遂行要領書)は、プロジェクトの目的、実現手法、工程、関係工事企業、担当窓口、図書管理要領などを明確にし、関係者にどのようにプロジェクトが遂行
2021/03/26 AD 施設・設備・エンジニアリング
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第7回】
第7回:契約書の注意点 さて、設計施工会社が決定すると、実施設計がいよいよ始まります。設計施工の引合資料で要求事項が100%確定している案件は皆無です。よって、設計施工会社が決定したら、速やかにキックオフミーティングを開催し、施主側と請負会社側の直近のアクションを確認しましょう。海外案件ではこれ
2021/02/12 AD 施設・設備・エンジニアリング
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第6回】
第6回:契約書の注意点 さて、前回の引合図書を入札参加企業へ配布したら、次の作業は引合図書パッケージに対する質疑応答、現場視察のアレンジとなります。 そして、見積提案書の提出を待ちます。国内案件でも海外案件でも基本的に大きな手順の違いはありません。この期間、できれば詳細設計をロケットスタートさせ
2021/01/08 AD 施設・設備・エンジニアリング
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第5回】
第5回:契約書の注意点 海外案件では、国内案件に比べてプロジェクト遂行上のリスクは多大なものになります。建設のプロではない発注者としては、それらリスクを工事請負者にできるだけ担ってもらいたいと考えることは自然なものです。よって、追加費用や工期遅延リスクを最小にするため、海外においても日系施主様は
2020/12/04 AD 施設・設備・エンジニアリング
海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第4回】
第4回:引合書の作成 前回のコラムで工事会社決定までに注意すべき点を説明しました。今回はそれらを踏まえて具体的にどのような引合書を作成すべきなのかを、(日系施主様が選択されるケースが多い)設計施工一括発注を主眼に説明することにします。引合書は大雑把に定義すれば以下に示す3つの書類で構成されると言